校長日誌
校長日誌 寒の戻り
3月12日(火)
先週末から昨日くらいまでは最高気温15℃前後でとても暖かな日が続いていましたが、本日は朝から雨模様で最高気温も8℃を超えないような日となりました。まさに寒の戻りといった言葉がぴったりな状況です。
本日も特編授業で、今日明日で1・2年生はスタディーサポートを実施しています。
定期的にこうした学力検査を導入して、一人ひとりの学習到達度を分析することで、身に着けた知識の長期記憶化の様子もわかってきます。今後の分析会のフィードバックを期待したいと思います。
校長日誌 東日本大震災から13年
3月11日(月)
今日は、「東日本大震災」から13年となる日です。2011年3月11日14時46分に三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近で、深さ約24kmを震源とするマグニチュード9.0の大地震でした。
大きな津波も発生し、太平洋側の沿岸部では大きな被害を受けました。その中で、最たるものが福島第一原発での被害でした。多くの方々が尊い命を失い、さらに多くの方々が住む家を追われ、避難生活を余儀なくされました。
私たちが住んでいる埼玉県でも大きな揺れを生じ、公共交通機関も不通になり、震災当日は自宅に帰れなかった人も多くいたのではないでしょうか。
こうしたことから、多くのことを学び、もし同じようなことが起きた際、少しでも被害が抑えられ、安全に非難することができるように備える必要があります。一人ひとりがあの頃の記憶を呼び起こして、少しでも防災に備えられるようにしていきましょう。
校長日誌 第47回卒業証書授与式を挙行しました
3月8日(金)
本日、午前10時から本校体育館を会場に第47回卒業証書授与式を挙行しました。
今回は560名の保護者の皆様が参列することになりましたので、会場の関係で在校生は2年生のみの参加となりました。式が始まる頃には、広がっていた雲が切れ始め、日の光が差し込むようになり、厳粛な雰囲気の中で式を終えることができました。
式辞の概要は以下のとおりです。
式辞
木々の芽も膨らみ、春の訪れを感じる今日この佳き日に、保護者の皆様やPTA会長様並びに後援会会長様の御臨席を賜り、埼玉県立川越南高等学校第47回卒業証書授与式を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びとするところでございます。
ただ今、卒業証書を授与いたしました348名の皆さん、卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げるとともに、皆さんの3年間にわたる努力と成長に心から敬意を表します。皆さんは高等学校普通科の課程を卒業され、それぞれが選んだ道を明日から歩むことになります。皆さんがこれから歩まれる道は決して平坦なものではないと思いますが、たとえ困難なことがあってもそれを乗り越えてく力をこの3年間で養ってきたことと思います。
振り返れば、皆さんの川越南高校での3年間のうち始めの2年間は、新型コロナウイルスとの闘いで、体育祭、文化祭、修学旅行等の学校行事、さらに、部活動の多くの大会なども中止や延期、規模の縮小などもありました。
最後の1年間は、新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ5類へと引き下げられ、多くのことが感染に注意しながら、実施できるようになりました。そうした中で実施された体育祭、文化祭など、単にコロナ禍前に戻すのではなく、Withコロナの時代に向けた新たな創意工夫が随所に見らたものと思います。
この意義ある門出にあたって皆さんに、この先不透明で難しい時代を逞しく生きていく上で、心に留めておいていただきたいことについてお話ししたいと思います。
埼玉県が誇る郷土の偉人であり、新1万円札の肖像になることが決まっている渋沢栄一氏については誰もが知っていることと思います。
渋沢栄一氏は、現在の埼玉県深谷市の生まれで、当時の渋沢家は、藍玉の製造や養蚕、米や麦の生産もしている豪農でした。幕末の頃、江戸に出て尊皇攘夷に目覚め、倒幕の計画を立てたこともあったようです。しかし、一橋家に仕えることになり、幕臣となり、徳川慶喜とともにヨーロッパ各国を訪問し、ヨーロッパ各国の先進的な産業等を視察したことで、日本との違いに気づき、大いに驚いたそうです。
そして、明治維新となり、フランスで学んだ株式会社制度を実践するために静岡に商法会所を設立しました。その後、大蔵官僚となり、国立銀行設立に尽力しました。退官後は、第一国立銀行頭取に就任し、現在の国を代表する企業設立に加わりました。その数が500社以上になります。社会活動にも貢献し、日本赤十字社の設立にも関わりました。女子教育や特別支援教育にも関わりました。「私利を追わず公益を図る」の考えで行動した人です。自分の利益ではなく、社会のために公のために行動した人です。
その渋沢栄一氏の残した言葉に「夢七訓」があります。
夢なき者は理想なし 理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし 計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし 成果なき者は幸福なし
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず
この言葉の意味は、
幸せになろうとしたら夢や理想、信念や計画、実行力が必要だということです。
これから、大学等へ進学する多くの皆さんは、自分の夢や目標の実現に向けて、進学先や学部・学科を選んだものと思います。そして、最終的に自分自身で進路を決めたのであれば、何らかの困難があっても、きっと乗り越えていくことができるものと思います。
高校時代が皆さんの夢の土台作りの前期だとすれば、大学時代は、夢の土台作りの後期です。土台は広ければ広いほどその上に高いものが建てられます。
新しい生活が始まったら、まずは多くの人に出会ってください。自分と異なる価値観に出会ったら、決して顔をそむけずにまずは関心を持ってください。
価値観が多様に存在する中で全ての人が幸せで持続可能な生活を営むことができる社会を創ること、これはとても難しいことですが、これが将来の日本を支える皆さんに求められている命題の一つだと思います。様々な分野で未来を創るリーダーとなるための、広く強い土台をつくってください。
保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝いを申し上げます。この3年間は感染拡大防止と教育活動の継続をどうのように両立していくか、私たちは常に悩みました。後になってみれば、こうした方がよかったという反省もあります。その中で、保護者の皆様の御理解と御協力を得ながら、お子様の成長を共に伴走できたことは、私たちに教職員にとって心強い支えとなりました。深く感謝の意を表します。ありがとうございました。今後とも、本校の教育のさらなる推進に御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びになりますが、卒業生の皆さん、これからは、成人として名実ともに社会との責任ある関わりが求められることになります。社会に貢献できる人材になることはもちろんのこと、誰かに何かを与えられる人であり続けてください。そしてこの学び舎で共に過ごした仲間を生涯大切にしてください。皆さんのこれからの活躍を心から願っています。
川越南高校を巣立っていく皆さんの将来に限りない望みを託し、重ねて卒業のお祝いを申し上げ、式辞といたします。卒業おめでとうございます。
令和6年3月8日
埼玉県立川越南高等学校長 石川 良夫
校長日誌 卒業式予行
3月7日(木)
本日午前中、明日予定されている第47回卒業証書授与式の予行を行いました。
予行に先立ち、同窓会長の鈴木省吾様にお越しいただき、3年生の同窓会の入会式を実施しました。
その後、在校生(今年度は2年生のみ)を会場に入れて、各種表彰と予行を実施しました。
明日は天候が少し心配されますが、厳粛な雰囲気の中で卒業証書授与式が挙行できればと願っています。
午後は、予餞会を予定しています。内容等につきましては、後日、生徒会の担当者のページを御覧ください。
校長日誌 会場設営
3月6日(水)
昨晩遅くから降雪があり、朝方の雨で路上の積雪の大部分は融けましたが、少し驚かされました。昨日、二十四節気の「啓蟄」ということで、春の気配が近づく時期であると説明したばかりですが、今週は大陸からの寒気が日本列島上空へ侵入してくるため、とても、不安定で寒くなることが予想されています。
本日、1・2年生は午前中、特編授業の中での答案返しを中心に行っています。8日(金)に予定されている第47回卒業証書授与式に向けて、明日、予行を行い、午後から予餞会を行うため、2クラスに協力してもらい体育館にいすを並べてもらいました。また、午後は予餞会のリハーサルを予定しています。
校長日誌 二十四節気「啓蟄」です
3月5日(火)
本日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。期間でいうと、今年は3月5日から3月19日までとなります。
「啓蟄」とは、冬ごもりをしていた虫たちが土の中から出てくる頃という意味があり、春の気配を感じて、冬ごもりをしていた虫たちが活動を開始する頃を表しています。また、「啓蟄」というそれぞれの文字にも意味があり、「啓」には「開く」「開放する」などの意味があり、「蟄」には「虫などが土の中に隠れて閉じこもる」という意味があります。
しかし、実際の天候は、昨日までの温暖な天候から、一転寒気の影響等もあり、今日から金曜日くらいまではとても寒い日が続くようです。さらに、金曜日には関東地方でも降雪の可能性があるという予報も出ていて、本校の卒業証書授与式にもあたるので、何とか持って欲しいという思いです。
校長日誌 千葉県南部と東方沖地震について
3月4日(月)
本日は1・2年生は午前中の特編授業で考査Ⅴの答案返しを主に行っています。
また、先月末から千葉県の南部と東方沖を震源とする地震が続いています。
日本列島付近は4枚のプレートが入り組んでいます。主に西日本付近を占めるユーラシアプレートと東日本から北海道和占める北米プレートがあり、さらに、南からフィリピン海プレートが北上して、ユーラシアプレートと北米プレートの下に潜り込んでいき、東からは太平洋プレートが北米プレートとフィリピン海プレートを押して、さらに、太平洋プレートが東からフィリピン海プレートと北米プレートを押して、これらのプレートの下に潜り込もうとしています。
そのため、潜り込まれた上のプレートが徐々に斜め下へ引っ張られて、ゆがみを生じます。その歪みが、一気に解放されると東日本大震災のような大惨事が発生することになります。
しかし今回は、どうやらスロースリップという現象で、ひずみが限界までたまる以前に少しずつ、エネルギーが解放されているということです。5年間くらいの周期で、千葉県では観測されているとのことです。
校長日誌 入学許可候補者の発表です
3月1日(金)
本日は令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜の入学許可候補者の発表日です。
発表方法につきましては、事前に周知されているとおり、午前9時からウェブによる発表があり、午前10時から各高校での掲示による発表になります。
また、来校する受検生の皆さんにつきましては、本校には駐車スペースの余裕がありませんので、公共交通機関でお越しください。
校長日誌 久しぶりの登校です
2月28日(水)
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜の関係で生徒の皆さんは臨時休業が続いて、今日は1・2年生の久しぶりの登校になりました。特別編成授業で午前中のみとなりますが、定期考査Ⅴの答案返しを中心に行っています。
また、明日は臨時休業となります。1・2年生は自由に使える時間を自らのステップアップのために有効に活用してください。
3年生の皆さんは、国公立大学二次試験が始まりました。2月25日(日)から前期試験が、3月8日(金)以降に中期試験、さらに3月12日(火)以降に後期試験が始まります。皆さんの実力は試験当日まで伸び続けます。2月から3月にかけて実施された私立大学入試で実力を実証し、自信と誇りを持って「行きたい大学」「行くべき大学」への第一志望合格を勝ち取れることを期待しています。がんばれ、川南生!
校長日誌 令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査です
2月21日(水)
本日は、令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査です。
昨日までの陽気とは打って変わり、小雨が降る中、気温も昨日より10℃以上低くなる予報が出ています。
また、西武新宿線や東武東上線も特に遅れなく運行されていますので、受検生の皆さんは時間に余裕をもって来校してもらえればと思います。
在校生の皆さんは2月27日まで臨時休業が続きますので、時間を有効に活用してください。
【7時ころの正門からの風景(左の校舎は大東中学校のものです)】
校長日誌 二十四節気の「雨水」です
2月19日(月)
本日は二十四節気の「雨水(うすい)」です。期間でいうと、今年は2月19日から3月4日になります。
「雨水」とは、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のことを意味しています。山に積もった雪もゆっくりと解け出し、田畑を潤します。昔から、雨水は農耕を始める時期の目安とされてきました。
今日は、朝から小雨が舞い、最高気温も18℃くらいとなる暖かい日で、明日は最高気温23℃前後が見込まれ、4月の気候といわれています。しかし、明後日以降は急激に寒気の影響を受け、最高気温10℃前後の日が1週間程度続く予報が出ていますので、くれぐれも体調管理には気を付けてください。
校長日誌 定期考査Ⅴ3日目となりました
2月16日(金)
定期考査Ⅴも3日目となりました。生徒の皆さんもしっかりとこれまでの学習内容を確認して頑張ってください。
中庭の白梅も連日の暖かさからか、満開に近づいています。来週の週明けには20℃を超すような日が予想されていますが、入学者選抜の日当たりから、天気が下り坂になるという天気予報も出されています。
また、学校上空の雲も2月の空とは思えないような雲が見えます。
校長日誌 美術作品の更新
2月15日(木)
本校では管理棟職員室側の階段の踊り場に美術の作品が展示してあり、定期的に更新されています。
現在は、2年生の美術Ⅱの授業で制作された作品が展示されています。「アクリル絵画(風景)」で課題が「水・空間」というものです。内容は、水族館で各自が撮影した写真を題材とするというものです。11月末に沖縄修学旅行で行った美ら海水族館で撮ったものが多かったように感じました。
是非来校の際にはご覧ください。
校長日誌 定期考査Ⅴ(学年末考査)が始まりました
2月14日(水)
本日から、1・2年生の定期考査Ⅴ(学年末考査)が始まりました。
最終日は2月20日(火)となります。日ごろの勉強の成果を発揮できるように時間を有効に活用してください。
また、本日と明日が令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜の志願先変更になっています。
詳しくは、入試を所管する高校教育指導課のHPか「彩の国さいたま公立高校ナビゲーション」の「入学者選抜情報」からご覧ください。
校長日誌 中庭の白梅
2月9日(金)
週の始めに降った雪もほとんどが消え、日一日と暖かくなってきています。来週の中ごろには、最高気温20℃の予想が出ているほどです。
中庭にある白梅も花を咲かせ、春の足音が近づいてきているようです。
令和6年度の入学者選抜の出願も終わり、本校は503名の受験生が出願してくださり、1.41倍となっています。
詳しくは、「彩の国さいたま公立高校ナビゲーション」の「入学者選抜情報」からご覧ください。
校長日誌 考査Ⅴに向けて
2月8日(木)
来週から始まる考査Ⅴに向けて、1週間を切りましたので部活動も活動していません。生徒の皆さんは、集中して試験範囲の整理をしてください。私も大学時代に経験しましたが、大学一年時に奨学金などの申請をする場合は、高校の評定平均が使われることがあります。
普段の勉強内容を長期記憶化する過程で、定期考査は自分自身の知識の定着度を測る上でも有効ですので、しっかりと取り組んでください。
中庭の雪もあと僅かとなりました。
校長日誌 小論文講座
2月7日(水)
本日7限、1・2年生は、第一学習社からそれぞれ講師の方をお呼びして、小論文講座を行っています。
2年生は、2年8組の教室で講義を行っていただき、他のクラスへはリモートで映像と音声を送って共通の課題に取り組んでいます。
1年生は、1年3組の教室で講義を行っていただき、他のクラスへはリモートで映像と音声を送って共通の課題に取り組んでいます。
先日終わった大学入学共通テストでも、各教科の問題に対するリード文が多く、読解力を問われるような出題が続いています。小論文のように、内容を論理的かつ適切にまとめる力を付けことはとても有効であると思いますので、生徒の皆さんも頑張って取り組みましょう。
校長日誌 降雪の影響
2月5日(月)
本日、昼頃からみぞれ状の雪が降り始めました。生徒の帰宅への安全を配慮して、部活動等は活動中止として、午後4時には全校生徒が帰宅しました。明日の朝は、道路等の凍結も考えられますので、時間に余裕をもって登校するようにしてください。一斉メールでも通知しましたように、現時点では通常の時間での授業実施を予定しています。
校長日誌 理科教育研究発表会に参加してまいりました
2月5日(月)
2月3日(土)に埼玉大学を会場に開催された令和5年度理科教育研究発表会(高等学校の部)へ参加してまいりました。新型コロナウイルス感染症の影響で、本発表会が制限なしで開催されるのは4年ぶりになりました。各学校の部活動やSSH活動などで取り組まれた理科関係の課題研究の成果を持ち寄り、生徒がポスター発表や口頭発表で、日ごろの研究成果を発表して、お互いに質問をしあったり、大学の先生や大学院生のTAの方々が、質問やアドバイスをしていただき、生徒にとってもとても刺激になる取り組みの一つです。
午前中開催されたポスター発表では、物理分野が23作品、化学分野が17作品、生物分野(植物)が6作品、生物分野(動物)が17昨比、地学分野が13作品の計76作品の発表がされました
本校では、理科部の4名が生物分野(動物)で、「人体に近似したモデルを用いた荷物持ち上げ動作時における重心移動の可視化」の発表を行いました。2人ずつ交代で、ポスターの前で説明し、必要に応じてタブレットを使って動画などによるさらに詳しい説明をしていました。
午後から開催された口頭発表では、物理分野が6作品、化学分野が12作品、生物分野(動物)が7作品、地学分野が5作品を発表しました。見学する生徒は、各会場を自由に移動して、興味のある作品についての説明を聞き、積極的に質問をしていました。
閉会式では、埼玉大学の先生から各分野ごとの講評をいただき、参加生徒の代表者に賞状の授与を行いました。加えて、来年度の高校総文際に埼玉県の代表として参加する5校の代表生徒へ症状の授与を行いました。
校長日誌 来週の雪予報について
2月2日(金)
現在、来週の月曜日前後で関東地方でも積雪の可能性があると言われています。
これは、現在、日本列島の西にある低気圧が日本列島の南岸を通過するためです。日本列島の上空に強烈な寒波が侵入して、さらに南岸低気圧によって、湿った空気が入ると降雪の可能性が高まります。
天気予報等でも報じられていますが、南岸低気圧がどこを通過すると降雪になるのかということが、とても気になります。低気圧が日本列島に近すぎると低気圧に含まれた暖かい空気が入ってしまうので雨になるそうです。また、南にそれすぎると湿った空気がはいいてこないために曇り空になるそうです。しかし、八丈島の少し南付近を南岸低気圧が通過すると降雪の可能性が非常に高くなると言います。
来週は、そうならないことを祈りたいと思います。
もし、雪が降った場合は時間に余裕をもって、気を付けて登校してきてください。
校長日誌 今週末は「節分」と二十四節気の「立春」です
2月2日(金)
昨日までに比べ急に寒くなり、本来の陽気に戻ったようです。
週末の2月4日(日)が今年は、二十四節気の「立春(りっしゅん)」です。まだまだ肌寒い季節ではありますが、暦の上では春の訪れとなります。
二十四節気の春は、「立春」・「雨水」・「啓蟄」・「春分」・「清明」・「穀雨」の六つで、立春は春の最初の節気です。
また、「立春」・「立夏」・「立秋」・「立冬」を「四立(しりゅう)」と呼び、それぞれの季節が始まる重要な節気と言われています。
立春の前日が「節分(せつぶん)」になります。今年は、2月3日(土)です。
古くから、立春は正月と同様に1年の始まりの日として考えられてきました。そのため、「新しい年が来る前に、厄を払っておこう」という想いを込めて、大晦日にあたる節分の日に豆まきをするようになったといわれています。
校長日誌 小春日和も今日まで
2月1日(木)
数日続いた暖かさも今日までです。今日は最高気温16.4℃(さいたま市、12:29)を記録していますが、午後からは北風が吹き始め、上着がないと肌寒さを感じます。明日からは、最高気温一桁(10℃以下)という予想が出ています。
現在、3年生が家庭研修中で、1・2年生の登校のみですが、各学年に数名のインフルエンザによる欠席者がいる状況です。それも、インフルエンザB型が多くを占めるようになってきていますので、インフルエンザの感染ピークもそろそろ終わりが見えてきたようです。
特に受験を控えている3年生は、電車やバスなど不特定多数の人と接する機会がある場合は、マスクを着用するなどして自己防衛をしていきましょう。
校長日誌 1月も最終日です
1月31日(水)
1月も最終日となりましたが、たいへん穏やかな日が続いています。天気予報を見ると本日の最高気温が14℃で、明日は16℃になる見込みです。3月の陽気だそうです。
本日は、1・2年生は朝から模擬試験を行っています。2年生で最大科目数を受験する生徒約160名は終了予定が18時40分となっています。また、本日はノー部活デーになっていますので、心置きなく模擬試験に専念しましょう。家庭研修に入っている3年生も、登校して勉強に励んでいます。受験は「団体戦」です。皆でこの山場を乗り切っていきましょう。
私も進路指導主事の越後先生もいつも言っている「長期記憶化」をした知識を確かめるためには模擬試験はうってつけです。終わった後も振り返りを大切にして、自分自身で間違った個所を確認して、一層の知識の定着を図っていきましょう。
一般に大学生が就職する際の一般常識レベルが、先日終わった大学入学共通テストくらいともいわれています。つまり、高校時代に身に着けるべき学力が定着していれば、将来の就職にも十分に役立つのです。今やれる事に真摯に取り組み、真の文武両道を目指してみませんか。
【中庭越しの教室棟の様子】
校長日誌 第2グラウンド付近の桜の剪定をしました
1月29日(月)
本校の北側を流れる新河岸川と第2グラウンドの間にある桜の木の枝を剪定しました。
本校の第2通用門から第2グラウンド横を抜けて大東保育園のあたりまで多くの桜の木があります。その枝が年々伸びてしまい、この道路を通行する車や自転車等の迷惑にならないように、この週末を利用して枝を剪定しました。
春になれば、またきれいな桜の花が咲いてくれると思います。
校長日誌 第2回学校評議員会・学校評価懇話会を開催しました
1月26日(金)
1月26日(金)午後3時から第2回学校評議員会を開催し、午後3時50分から第2回学校評価懇話会を開催しました。今回は、お忙しい中、学校評議員3名、PTA・後援会1名に出席していただき、学校自己評価システムシートの説明に対して様々なご意見をうかがうことができました。また、生徒代表3名にも参加してもらい、生徒の目線から見た率直な意見をもらうことができ、今後の学校経営の参考にさせてもらえるヒントを数多くもらうことができました。ありがとうございました。
校長日誌 学校保健委員会を開催しました
1月25日(木)
本日13時30分から本校会議室を会場に学校保健委員会を開催しました。
本校学校医、本校薬剤師、PTA副会長及びPTA保健委員会の方々に出席していただきました。
活動報告として、「令和5年度保健室来室状況」「定期健康診断」の報告を行い、次に各種研修会等について「職員研修会(心肺蘇生法・AED講習)」「熱中症予防講座」「生徒保健講演会(食卓の力-子どもの心もはぐくむ食-)」及び「西部学校保健会 生徒保健委員講習会」についての報告を行いました。最後に、本校の教育相談体制についての説明を行いました。
講話として、本校学校医の八島先生(やしまクリニック)から「閉塞性肺疾患(喘息・POCD)の診断と治療について」についてお話いただきました。
校長日誌 美術作品の更新
1月24日(水)
本校では管理棟職員室側の階段の踊り場に美術の作品が展示してあり、定期的に更新されています。
現在は、2年生の美術Ⅱの授業で制作された作品が展示されています。「アクリル絵画(風景・自画像)」で課題が「川南・俯瞰・魚眼」というものです。内容は、学校にいる自分を俯瞰視点・魚眼構図で描くというものです。
是非来校の際にはご覧ください。
校長日誌 3年生考査Ⅴを実施しました
1月23日(火)
本日3年生は、考査Ⅴを実施しました。その後、学年集会と大掃除等を実施して放課となりました。
3年生は明日から家庭研修に入ります。
また、今後の家庭研修中の連絡に関しては、本校HP、Google Classroom、39メールで連絡をいたします。
1階の通路に張られた「合格祈願」の絵馬もかなりの数になりました。
校長日誌 第3回PTA・後援会理事会を開催しました
1月20日(土)
本日、14時から「令和5年度 PTA・後援会第3回理事会」を視聴覚室で開催し、63名の方に出席していただきました。
理事会に先立ちまして、13時から会議室において、常任理事会を開催しました。
今回の理事会では、主に令和6年度のPTA・後援会に関係する校内外の各事業の予定や役員改選今後の活動予定について協議を行いました。
その後、各委員会からの今年度の活動報告事項を行い、次いで高P連関係の報告を行いました。
理事会終了後に各委員会の打ち合わせを実施しました。
PTA・後援会の理事及び役員の皆様、本日は御多用のところ御参加いただき、ありがとうございました。
校長日誌 二十四節気の「大寒」です
1月20日(土)
本日は二十四節気の「大寒(だいかん)」です。期間でいうと今年は1月20日から2月3日までとなります。
大寒は二十四節気の最終節(24番目)で、最も寒い時期という意味があり、一年の最低気温もこの時期に記録されることが多いようです。今日から明日にかけて、太平洋側を移動性の低気圧が通過しますので、関東地方の上空により強い寒波が入ってくると大雪になる可能性があります。今回は、そこまで強い寒気ではないようなので、県内は秩父地方の周辺で雪の予報が出ています。
二十四節気で大寒の次に来る「立春」が1番目となり、立春を迎えると暦のうえでは春になります。また、大寒の最終日(立春の前日)が、豆まきでおなじみの節分です。
校長日誌 高校生のための教員志望者説明会
1月19日(金)
本日、埼玉県教育局の教職員採用課から講師の先生をお招きして、15時50分から会議室を会場に「高校生のための教員志望者説明会」を開催しています。
1・2年生30名が参加して、熱心に説明を聞いています。
また、ゲストとして本校の卒業生で現在、埼玉大学教育学部2年に在籍している先輩も同席して、説明をお手伝いしてくれています。
校長日誌 校内美術作品の更新
1月19日(金)
本校では管理棟職員室側の階段の踊り場に美術の作品が展示してあり、定期的に更新されています。
現在は、3年生の美術Ⅲの授業で制作された作品が展示されています。「アクリル絵画表現」で課題が「私と学校と・・」というものです。是非来校の際にはご覧ください。
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校長日誌 生物「ペーパークラフト」
1月18日(木)
3限生物室で行われていた3年生の選択「生物」の時間教室内をのぞいてみるとペーパークラフトで、紙でつくる頭骨の進化「ゴリラ(霊長目ヒト上科ゴリラ属)」または「ヒト(霊長目ヒト上科ヒト属)」を作っていました。
両者は発達段階が全く違うので、それぞれの特徴がよくわかります。ゴリラは咀嚼用の筋肉が発達していて、あごの周りの骨格もとても大きいことがわかります。ヒトは類人猿に比べて脳容量が3倍近いので、それを覆う頭蓋骨が大きく、特に新皮質前頭葉が発達しているため、額部分が膨らんでいるなどその特徴がよくわかるものを作成していました。
校長日誌 阪神淡路大震災から29年
1月17日(水)
本日から29年前の平成7年1月17日5時46分、淡路島北部深さ16kmを震源とするマグニチュード7.3の地震が発生しました。この地震により、神戸と洲本で震度6を観測したほか、神戸市の一部の地域等において震度7であったことがわかっています。当時、テレビのニュースで報道された建物の倒壊や大規模な火災など多くの映像がありましたが、私の中で特に印象に残っているのが、阪神高速道路の巨大な橋脚に大きく入った亀裂です。そのため、阪神高速は道路が倒壊し、橋が落下するなど、16人が犠牲になったことでした。当時、なぜ高速道路が橋脚から折れて横倒しになるのだろうと強い衝撃を受けてことを覚えています。また、今から10年前の平成26年に教頭等の長期研修で独立行政法人理化学研究所の広報室に配属になっていた際、現在、JR三ノ宮駅の近くにある神戸市役所のすぐ南に隣接する東遊園地内にある「慰霊と復興のモニュメント1.17希望の灯り」の半地下部分に震災で亡くなられた方たちのネームプレートがつけられていたのを見たことが記憶にあります。本当に多くの方々が命を落とされ、今も忘れられないようにこの地に名を残しているのだなと思いました。お近くに行った際は、ぜひ見学してみてください。
また、今年の1月1日16時10分頃、石川県能登地方(輪島の東北東30km付近)のごく浅い部分でマグニチュード7.6の最大震度7の地震がありました。気象庁は、この地震及び令和2年12月以降の一連の地震活動について、名称を「令和6年能登半島地震」と定めました。今回の地震では、北東から南西にのびるおよそ150キロの活断層がずれ動いたと指摘されています。1995年に阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震の活断層が50キロほどと言われていて、長さだけを見るとその3倍にも及びます。これまで、死者計232人、安否不明者21人といわれています。
まだ、1万7千人を超える避難者全体のうちホテルや旅館などの2次避難所に移れた方も7%にとどまり、調査が進む住宅被害も2万棟を超えたといわれています。一日も早い復興を祈りたいと思います。
校長日誌 日毎に寒さが募ります
1月16日(火)
大寒に向けて日一日と寒さが募っているように感じられます。今日も午後5時を過ぎると周囲は真っ暗となり、教室で部活動に取り組む生徒たちの明かりが目立ちます。
下校時間の午後7時を目指して、時間を有効に活用していきましょう。
校長日誌 共通テスト自己採点
1月15日(月)
3年生は1限を活用して、大学入学共通テストの自己採点結果を予備校等3社のデータリサーチに各自のスマートフォン等を活用して入力をしました。
しかし、某社の入力についてデータ入力が集中したせいか、上手く入力できず、時間を置いてから入力をするように指示をしていました。
校長日誌 明日から大学入学共通テストが始まります
1月12日(金)
明日から大学入学共通テストが始まります。
受験する生徒の皆さんは気負うことなく、普段からやってきたことを出し切れるようにしましょう。
明日も寒い日が予想されますので防寒対策をして、時間に余裕をもって行動しましょう。
校長日誌 令和6年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査
1月11日(木)
本日、埼玉県のHPにおいて、「令和6年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査(令和5年12月15日現在)」が発表されました。
12月15日現在の調査の結果ですが、本校を希望している中学3年生は579名となり、倍率1.62倍(昨年度1.71倍)という高い数字をいただきました。
この数値は高い期待を示していると受け取り、今後とも学校内でも生徒・保護者の期待に応えるため何をしていく必要があるのかなど検討していきたいと思います。
また、今回の入試で入学してくる生徒は50期生となります。来年度は創立50周年にもなりますので、大いに歓迎したいと思います。
校長日誌 第47期生 合格祈願
1月10日(水)
冬季休業も終わり、昨日から授業が始まりました。
教室棟1階の通路にある連絡黒板には一面に模造紙が貼られ、その真ん中には「第47期生 合格祈願」と書かれた黄色い用紙が貼られていて、その周りに五角形の絵馬を見立てた用紙に3年生や先生方が思い思いのことばを記入したカラフルな用紙が貼られています。
今週はいよいよ大学入学共通テストです。日ごろの力を発揮してきましょう。
校長日誌 1月全校集会
1月9日(火)
本日は1限で全校集会(リモート方式)を行いました。
1・2年生は、2~4限を活用して課題テストを行います。3年生は授業になります。
全校集会では、校長講話、進路指導部講話を行い、その後、表彰式を行いました。
校長講話の概要は以下のとおりです。
あけましておめでとうございます。校長の石川です。
今年の「干支(えと)」は「甲辰(きのえ・たつ)」になります。
本来「干支(えと)」は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した呼び名で、「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせで決まるので、10と12の組み合わせになるので60通りのパターンがあり、60年に1回巡ってくるものです。
今年の「甲辰(きのえ・たつ)」の干支でいう意味は、例えば「甲(きのえ)」が持つのは第1位であり、優勢であることを表す他、まっすぐに堂々とそそり立つ大木を表しています。「辰(たつ)」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。水や海の神として祀られてきた龍は、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れるとめでたいことが起こる」と伝えられてきました。この2つの組み合わせである「甲辰(きのえ・たつ)」には、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」といった縁起のよさを表していると言われています。皆さんにとっていい年になるといいですね。
しかし、1月1日には、石川県能登地方を震源とする地震が発生して、多くの人が命を落とし、現在も行方不明の方々が大勢います。更に、2日夕方には羽田空港C滑走路で、新潟への物資を運ぼうとしていた海上保安庁の航空機と着陸してきた日本航空の旅客機が衝突して大炎上するという事故が発生しました。この事故で、旅客機の乗客の方がたは全員避難することができましたが、海上保安庁の航空機の乗員5名が亡くなりました。本校でも昨年、4年ぶりの沖縄修学旅行で羽田空港を利用していますので、とても信じられない気持ちでいっぱいです。亡くなられた方々のご冥福と1日も早い復興を祈りたいと思います。
ここで一つ話をしたいと思います。
昨年のノーベル生理学・医学賞は、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をした、ハンガリー出身でドイツのバイオ企業ビオンテック顧問でアメリカのペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ特任教授(68)と、同じくペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン教授(64)が受賞しました。
中国・武漢で新型コロナウイルスが初めて発見されたのは2019年12月で、日本では年が明けて2020年1月中旬に初めて感染者が確認され、瞬く間に欧米やアジア各国に感染が拡大しました。一方、新型コロナウイルスのゲノム配列も感染の初確認から間もなく公表されました。
カリコ氏らが開発したmRNAを構成する物質の一部を置き換えることにより、炎症反応を起こさずに体内に入れる技術を基に、開発着手から1年足らずでビオンテックが米製薬大手ファイザーと新型コロナワクチンとなるmRNAワクチンを共同開発し、米モデルナも同じ仕組みのワクチンを開発し、2020年末に実用化され、その後世界各国に普及しました。
これまで、ウイルス感染症に対するワクチンは人体に無害なウイルスタンパク質などを利用していたが、開発と製造、そして実用化するまで通常10年程度の時間がかかるという難点がありました。しかし、新型コロナウイルスワクチンがこれほど早く実用化した背景には、カリコ氏らの行ってきた基礎的なmRNA技術の蓄積があったからなのです。
mRNAは、DNAに書かれた遺伝情報をもとにタンパク質が合成される際の“中間体”として働くものです。mRNAワクチンはこの性質を利用し、ウイルスタンパク質そのものを注入するのではなく、その“設計図”を注入することで、人体の細胞内でスパイクタンパク質を作らせ、このタンパク質を認識した体内の免疫機構が抗体を作り、本物のウイルスが体内に侵入したときに抗体が戦う仕組みをつくりだしたのです。mRNAを利用してワクチンを作るアイデアは1990年ごろからあったのです。しかし、mRNAは体内で分解されやすく、異物とみなされて炎症などの強い反応を起こしやすいことが障害となり、実用化は難航していました。
ノーベル財団などの解説によると、ペンシルベニア大学の研究者だったカリコ氏とワイスマン氏は1997年からmRNAワクチン開発に伴う課題を解決する研究を本格的に開始しています。mRNAを構成する「ウリジン」という物質を、tRNAでは一般的な「シュードウリジン」という物質に置き換えると、人体内で異物と認識されないことを見つけました。この「置き換え手法」の論文は2005年に発表されたのです。2人はそれまでに数え切れないほどの実験を繰り返したといいます。
カリコ氏は、ハンガリー東部のソルノクという田園都市で生まれ、冷戦時代で物資は乏しく、水道もテレビもなく、生活は楽でなかったが、精肉店を営む両親と妹と送る日々は「幸せだった」という。10代のころは両親の勧めもあり生物学を熱心に勉強し、「私は好奇心旺盛な子だった。16歳の時に科学者になると決めた」と後に講演で語っています。
その後、伝統と実績があるセゲド大学に進学して分子生物学を深く学び、同大学で博士号を取得し、同国科学アカデミーの研究所で研究を続けたが、30歳を迎えた1985年に研究費を打ち切られてしまいました。欧州諸国での研究を模索したが受け入れ先がなく、テンプル大学だけが受け入れてくれることが分かり、エンジニアの夫や当時2歳の長女と渡米を決意したといいます。当時の日本円に換算すると推定20万円あまりの車を売って得た手持ち資金だけを抱え、帰国することを考えない「覚悟の渡米」だったそうです。当時、冷戦下のハンガリーでは外貨持ち出しを禁じられていため、現金を長女の「テディベア」の縫いぐるみの中に隠して新天地に持ち込んだエピソードは有名です。
カリコ氏はその後、1989年にペンシルベニア大学に移り、ここでエイズワクチンの研究をしていたワイスマン氏と出会うことになります。mRNAの医療応用の研究を本格的に始めたものの、扱いが難しいmRNAの研究に対する理解は広がらずに助成金も打ち切られる苦境も経験しました。それでもめげずに研究を続けました。2005年、mRNAワクチンの論文を発表後も当初は関心を集めなかったそうで、決して順風満帆な研究者人生ではなかったということです。
カリコ氏は記者会見で嬉しそうに1997年にコピー機の前でワイスマン氏と出会った当時の様子を語っています。「当時コピー機は少なく、順番待ちの時間は格好の情報交換の場だった。2人とも研究は壁に突き当たっていた。いろんなアイデアを語り合うのは素敵だった。研究室は別のビルだったが共同研究を始めて楽しかった。」などと。
ワイスマン氏も「当時は研究費も取れず、研究内容に関心も持ってもらえなかった。臨床試験も失敗続きだったが、カリコ氏と出会ってその後20年も一緒に研究することになった」「私たちは決して諦めず忍耐強く研究し続けた」などと述べた。
2人のエピソードを聞くと基礎研究の発想の転換の大切さや研究の継続の大切さが伝わってきます。
新型コロナワクチンの実用化は応用の1つの結果であり、その土台を築いた基礎研究の成果にノーベル賞が与えられるというのが大事なポイントだと思います。
冬休みも終わり、3年生にとって今週末は「大学入学共通テスト」です。これまでやってきたことを振り返り、自分の中で長期記憶化してきた知識の成果を発揮してください。そして、そのあとに続く、私大や国公立大の二次試験に向けて、蓄えてきた力を出し切ってください。学問に王道はないと言います。自分がやってきた努力を信じて、自分のNEXT STAGEに挑戦してください。
また、1・2年生も1年後、2年後に自分たちの時が来ます。千里の道も一歩からです。日々の努力を大切にしてください。
最後に、本校は現在2期制を行っていますが、来年度から3学期制に戻ることが決まっています。行事等が大きく変わることはなく、年間3回成績が出される点が変わります。 私からは以上です。
校長日誌 明日は二十四節気の「小寒」です
1月5日(金)
今朝は昨日とは一転して雲一つない青空が広がり、放射冷却のためか最低気温もー2℃くらいになっていました。
明日は二十四節気の「小寒(しょうかん)」です。期間でいうと今年は1月6日(土)から1月19日(金)になります。「小寒」の初日を「寒の入り(かんのいり)」といい、そこから「立春(2月4日(日))」までの約30日間は「寒中」や「寒の内」と呼ばれる1年で最も寒さの厳しい時期になります。
今朝の通勤途中で、朝日に照らされる富士山が見えていましたので、校内から見えないかと3階の渡り廊下に行ってみましたが、合宿棟越しに木の枝越しにわずかに見える感じでした。
そこで、屋上へのカギを取って屋上から見ると、きれいに雪化粧された富士山を見ることができました。さすがに7時を過ぎていましたので朝焼けに照らされている姿は見られませんでした。
校長日誌 令和6年仕事始め
1月4日(木)
明けましておめでとうございます。本日が令和6年の仕事始めになりました。
今年の「干支(えと)」は「甲辰(きのえ・たつ)」になります。
本来「干支」は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した呼び名で、「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせで決まるので、10と12の組み合わせになるので60通りのパターンがあり、60年に1回巡ってくるものです。
「十干」とは、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の総称で、もとは1から10までものを数えるための言葉です。
「十二支」は、子(ね:ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う:うさぎ)、辰(たつ)、巳(み:へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い:いのしし)と、その年を12種類の動物になぞらえたもので、年の他にも時刻や方角を表すことがあります。
今年の「甲辰」の干支でいう意味は、例えば「甲」が持つのは第1位であり、優勢であることを表す他、まっすぐに堂々とそそり立つ大木を表しています。「辰」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。水や海の神として祀られてきた龍は、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れるとめでたいことが起こる」と伝えられてきました。この2つの組み合わせである「甲辰」には、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」といった縁起のよさを表していると言われています。
しかし、1月1日には、石川県能登地方を震源とする地震が発生して、多くの人が命を落とし、現在も行方不明の方々が大勢います。更に、2日夕方には羽田空港C滑走路で、新潟への物資を運ぼうとしていた海上保安庁の航空機と着陸してきた日本航空の旅客機が衝突して大炎上するという事故が発生しました。この事故で、旅客機の乗客の方がたは全員避難することができましたが、海上保安庁の航空機の乗員5名が亡くなりました。本校でも昨年、4年ぶりの沖縄修学旅行で羽田空港を利用していますので、とても信じらえない気持ちでいっぱいです。ご冥福を祈りたいと思います。
校長日誌 令和5年仕事納めです
12月28日(木)
令和5年も本日が仕事納めになります。
令和5年は、5月8日に新型コロナウイルス感染症の染症法上の位置付けが、季節性のインフルエンザと同じ5類感染症に変更されたことが、大変大きなことでありました。これにより、学校行事などの規制が緩和され、コロナ禍以前の活気が戻ってくる可能性が出てきました。しかし、季節性のインフルエンザと新型コロナウイルスの大きな違いは、何といっても治療薬が十分ではない点です。さらに、エアロゾル感染の可能性もあるということであると思います。
本校も9月に藤華祭(文化祭)の一般公開を4年振りに実施しましたが、藤華祭後に新型コロナウイルス感染症の陽性者が大勢出てしまい、学校閉鎖をせざるを得ない状況になってしまいました。その後、近隣の多くの学校で季節性インフルエンザの流行による学級閉鎖等が広まっていた11月末に4年振りとなる沖縄修学旅行の実施となりましたが、無事に実施することができました。これらの行事を通して、どのように生徒自身に注意を促して、注意意識を高める必要があるかなど、いろいろと考えさせられる1年でした。
間もなく令和6年度となりますが、単なる前例踏襲とはせず、アフターコロナの時代にどのように生徒の意識や能力を高めるきっかけを作るのかということを意識しながら、教育活動に取り組んでいきたいと考えています。新たなことに取り組む中で、課題点や改善点が見つかった段階で、速やかな対応をしていきたいと考えています。保護者の皆さんからも忌憚のない御意見をいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
また、事務室も明日から1月3日までは閉庁日扱いとなりますので、御用の方は1月4日以降に御連絡をいただきますようお願いいたします。
今日で練習を終える外の部活動は、カルコートを撒いて年越しの準備をしているところもありました。
校長日誌 書道部の作品(B:バランスよく部活動や行事に取り組むことができる学校)
12月27日(水)
先日、管理棟1階の書道作品の展示スペースに書道部の生徒たちが新しい作品を展示していましたので紹介します。
5点展示された作品のうち右から2番目のものは、今年の埼玉県高校書道展で「最優秀賞」を受賞した2年生の増田さんの作品です。この作品は、令和6年度全国高等学校総合文化祭岐阜大会書道部門に、埼玉県代表として出品されます。
校長日誌 2023 冬休み科学教室(E:いい地域連携を活用して学校の教育力を発信する)
12月26日(火)
本日午前中、川越女子高校を会場に開催されている「2023 冬休み科学教室」に本校理科部も参加しているので、その様子を見てきました。
「冬休み科学教室」は川越市内で唯一となったSSH校の川越女子高校と元SSH指定校の川越高校が中心となって毎年この時期に行っている催しです。今年度は、川越女子高校、川越高校、川越南高校、川越総合高校、川越初雁高校の5校が参加しています。
5校の高校生が川越市内の小中学生を対象に理科の実験を教える行事になります。高校生が実験を教えるために準備をすることで、企画力・プレゼンテーション力・科学的思考力を養うとともに、地域の小中学生にとって理科に親しみを持つきっかけを与える狙いがあります。
今年度の本校理科部は、今年の藤華祭で発表したピタゴラスイッチをヴァージョンアップしたものを準備しました。装置全体をプラスチック段ボールなとを利用して、様々なからくりを設けた「リカゴラスイッチ」として、来場した子どもたちに楽しんでもらっています。
全体としては、35のブースを設定して校舎の1階から3階までを活用して実施しています。
校長日誌 部活動も寒さに負けずに頑張っています(B:バランスよく部活動や行事に取り組むことができる学校)
12月25日(月)
今朝は熊谷気象台の発表では隣接するさいたま市で、最低気温-3.8℃(6:58)を記録しましたが、最高気温は昨日より4℃高い12℃の予報が出ており、風もなく穏やかな陽気です。
本校でも23日(土)から冬季休業に入っていて、1・2年生は部活動で頑張っています。特に外で活動している部活動は風がないだけで天国と地獄のような環境の違いがありますね。
校長日誌 吹奏楽部ウインターコンサート(B:バランスよく部活動や行事に取り組むことができる学校)
12月25日(月)
昨日12月24日(日)川越市やまぶき会館で14時から開催された吹奏楽部ウインターコンサートに行ってきました。
3年生が引退して、2年生21名、1年生29名の総勢50名の新体制で行われた最初の演奏会です。開演前のステージ裏では適度な緊張感に包まれた部員たちの様子もうかがうことができました。
第1部はマーチやクラシックなど定番の演奏で
マーキュリー
クラシック”変曲”シリーズ 《交響曲第9番「お正月」》~《「ぞうさん」の主題によるボレロ》
「もののけ姫」セレクション
第2部は放送部による語りと演奏のコラボレーション
手袋を買いに ~音楽と語りのための~
第3部は生徒企画によるポップスステージ
短い時間でしたが、来場していただいた多くのお客様に楽しんでいただけたステージだったと思います。
校長日誌 全校集会を行いました
12月22日(金)
本日は、今年最後の全校集会をリモートで実施しました。
全校集会では、校長講話の後、生徒指導主任、進路指導主事からの話がありました。
その後、表彰を行い、放送部の関東大会への壮行会も行いました。最後に生徒総会で寄せられた要望について、生徒会長から説明がありました。
校長講話の概要は以下のとおりです。
皆さん、おはようございます。校長の石川です。今年も今日を入れて10日となりました。皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。学校としては、新型コロナウイルス感染症が2類から5類に変更され、3年間続いたコロナ禍から抜け出し、新たな学校生活の在り方を模索しだした1年ではなかったのではないでしょうか。ただすべてを以前のままに戻せばいいのではないと思います。3年間のコロナ禍で得た経験も生かして、単に前例踏襲でコロナ改善に戻すのではく、新しい時代に合わせた効率的で効果的に物事に取り組めるようにする必要があると思います。
本校は、文武両道を推奨しています。その上で、まずは皆さんの進路実現を果たすために「文」をしっかり身に着ける必要があります。そのためには、短期記憶を長期記憶に変えて、確かな学力を身に着ける必要があります。
そして、次に「武」の実現です。先日、生徒・保護者の皆さんに協力してもらって実施した「学校より良くアンケート」で、部活動の活発さの肯定的な回答が96.4%という高い水準にある一方、学業と部活動の肯定的な回答が58.3%と昨年度から4%減少しています。これは、学校としても大きな課題です。部活動の在り方については、県教育委員会から活動時間をはじめ、休養日の取り方など様々な基準が定められています。そうした中で、どのように時間を有効に使って行くかが鍵になると思います。皆さんには、教えてもらったことを十分に理解する能力が備わっていると思います。そうすると、限られた時間の中で、如何に効率的に技術を身に着けスキルアップするかが重要になると思います。運動部なら、常に実践を意識しながら、いかに負荷をかけ、効率的に練習に取り組めるかだと思います。
更に、学校行事についても、単なる前例踏襲でコロナ改善に戻すだけではない、新しいスタイルを作り上げることも重要なのではないでしょうか。
ここで、一つお話をします。
先日、経済協力開発機構(OECD)が、世界81か国・地域の15歳を対象にして2022年に実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果を公表しました。その結果、日本は「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」のすべてが前回(18年調査)の15位から3位、6位から5位、5位から2位へと改善されたことをマスコミ各社が大きく取り上げています。
高校では現在、2年生までが関係している新学習指導要領に対応した授業を行っています。今回の調査の対象になった高校1年生は、中学校の時から新学習指導要領に基づく授業を受けている世代で、国語だけでなく社会や数学、理科などにおいて教科横断型に文章やデータの活用の仕方を学んできています。こうした成果が徐々に実ってきたということなのでしょうか。
一方、課題についてもはっきりしてきたといわれています。それが、自発的な学習姿勢が弱ということです。「再び学校が休校した場合、以下のことを行う自信はありますか」という設問に対して、「自力で学校の勉強をこなす」「自分で学校の勉強をする予定を立てる」「自分でオンラインの学習リソースを探す」などという項目で「自信がない」という回答が半数を超えていたといいます。自発的に学習する力は、今後、身に着けていかなくてはならないということです。
年明けの1月13日と14日に実施される大学入学共通テストを3年生の多くの人が受験すると思います。一般に以前の大学入試センター試験に比べるとそれぞれの問題の説明文などが長くなり、短時間で何を聞かているのかを的確に把握しなくては問題を解く時間が足らなくなるのではと言われています。すでに、読解力が身についているかが問われているのではないでしょうか。これはあくまでも、一つの調査の結果です。でも、一人ひとりが自分自身の確かな学力がどのくらい身についているのかは、将来、必ずどこかで問われる機会が来ると思います。そのためにも、日々身に着けた知識を長期記憶化して自分の力とする必要があるのだと思います。
また、現在、生成AIがいろいろな話題で取り上げられる機会が増えています。これまでChatGPTやBingAI、そしてBardなど様々な言語生成系AIが登場しています。これらは、いくつかのキーワードを示すことで様々な文章を作り上げてくれます。では、これらをどのように活用すればいいのでしょうか。
例えば、東京大学では大学の方針として、ChatGTPを始めとした言語生成系AIツールの教育現場での利用を一律に禁止することはしないとしています。自分で課題について考えることの意味、自ら工夫することの意義、結果だけを言語生成系AI(や他人)から入手したのでは得られない経験の重要性等を理解することが重要であるといっています。
こうした言語生成系AIを使って作成した文章は必ずしも正しいとは限りません。作成された文章が正しいかも自身で判断をしなくてはなりません。また、言語生成系AIに頼ってばかりいたら、読解力や文章作成能力は高まるでしょうか。大いに疑問が残ります。
皆さんは、決して言語生成系AIに使われるのではなく、使いこなせる人になってほしいと思います。
私からは以上です。
校長日誌 二十四節気の「冬至」です
12月22日(金)
本日は二十四節気の「冬至(とうじ)」です。期間でいうと今年は12月22日から1月5日までとなります。
「冬至」は一年で昼の時間が最も短くなる日のことです。逆に昼の時間が最も長くなる日が「夏至」です。
一年を二十四等分して季節を表す語を当てはめた「二十四節気」において、最も寒いとされるのは1月下旬の「大寒(だいかん)」になります。
そのなかでも、「冬至」とは生命の象徴である太陽の力が最も弱くなる日であることから、「死に最も近い日」と考えられ、恐れられてきたという説もあります。
一方で、この日を境に日照時間が延びていくことから、陰の気が極まって陽の気に向かう折り返し地点とも位置づけられていたようです。この考えが「一陽来復(いちようらいふく)」というもので、衰運をあらため幸運へと向かうみそぎの意味合いで柚子湯に浸かる風習があると言われています。
校長日誌 防災避難訓練
12月21日(木)
本日4年ぶりに防災避難訓練を実施しました。
管理棟2階の化学実験室から火災が発生したという想定で、全校生徒が避難経路を確認しながら、第一グラウンドへ移動しました。
ただし、本日東武東上線の上福岡駅での人身事故の影響を受けて、学校への到着が遅れた生徒については第一グラウンド後方に待機してもらいました。