川南通信

平成27年度 国際理解教育事業報告 巻頭挨拶

1 本校の国際交流について


                                           校 長  飯田 敦

本校の国際理解活動は主に2つの柱からなります。一つは、キャブラ・ドミニカン・カレッジ(オーストラリア・アデレード市)との姉妹校提携に基づく相互訪問交換ホームステイ研修であり、もう一つは、近隣の大学と連携し、その大学に通う外国人留学生を招いた交流活動であります。

交換ホームステイによる国際交流事業プログラムは、1999513日、第11代吉澤優校長の時に本校とキャブラ・ドミニカン・カレッジとが姉妹校提携を結び、キャブラ校から12名の学生が来校して第1回ホームステイを実施したことに始まります。1年おきに、相互に「派遣」と「受け入れ」を実施しており、回を重ねるごとに内容が充実し、本校の教育活動の魅力の一つとなっております。

本年は、第17回目にあたり、915日(火)から926日(土)まで15名の生徒と2名の先生方が来校され、キャブラ校の生徒は、それぞれ本校生徒15名の家庭にホームステイをしました。受け入れ生徒たちは、事前準備として6月頃からALTによる英会話の指導を受けたり、オーストラリアの文化について学んだりしました。また、滞在中は、学校の登下校をはじめ、昼休み、休日など、多くの時間を共有し、積極的に英語でコミュニケーションを図りました。

留学生は受け入れ生徒の授業に参加したほか、本校教員による特別授業を受けました。特別授業は、カルタ、将棋、書道、など13講座に及びます。本年度特に重点を置いたのは、留学生の日本語力の向上と日本文化への理解の推進を図るため、「日本語講座」を設けたことです。このほか、近隣の保育園と連携し園児と交流を実施したり、全校を挙げて交流を深めるため、LHRを使って全校集会を開き、本校生徒が英語で司会進行をして留学生を歓迎しました。

留学生のホームステイをお引き受けいただいたご家庭の皆様には、説明会等の事前の準備から、滞在中の生活まで大変にありがとうございました。気苦労も多かったかもしれませんが、留学生たちやケリー、イアンの両先生に伺ったところ、各家庭で、工夫されたおもてなしや温かい心遣いをいただき、大変に感謝しているとのことでした。こうした小さなおもてなしの積み重ねが、ゆくゆくは大きな国際理解に繋がるのだと、私は自身の体験からも確信しております。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

もう一つの柱は、尚美学園大学在学中の留学生の皆さんとの交流会です。7か国9名の留学生が来校し、本校の授業を参観の上2年生のH.R.で交流し、さらに放課後に懇談会を実施しました。彼ら彼女らの話す日本語の流暢さにも少なからずショックを受けましたが、H.R.交流での高校生の扱いの上手さにも驚きました。中国、香港、ベトナム、シンガポール、メキシコ、韓国、台湾からの留学生でしたが、いずれも日本語力と日本での留学経験を武器にして、近い将来国際舞台で活躍しようという若さと意気込みに溢れていて、圧倒される思いでした。本校生徒には、国内の日本人学生がおそらく持っていない、そうしたハングリーさも感じとってもらえばよかったのかな、と思いました。

留学生を引率してきていただいた大学職員の方が本校の卒業生ということもあり、こうした留学生との活発な交流を今後も継続発展させていければと考えております。

結びにあたり、これらのプログラムにおいて、様々な面でお世話になった皆様や関係各機関の方々に心より感謝申し上げます。そして国際交流事業を一層充実したものにしていくため、今後もご協力をお願い致します。