川南通信

平成28年度 国際理解教育事業報告




1 本校の国際交流について
 
校 長  飯田 敦

本校の国際理解教育は主に2つの柱からなります。一つは、キャブラ・ドミニカン・カレッジ(オーストラリア・アデレード市)との姉妹校提携に基づく相互訪問交換ホームステイ研修であり、もう一つは、近隣の大学と連携し、その大学に通う外国人留学生を招いた交流活動であります。

  


交換ホームステイによる国際交流事業プログラムは、1999513日、第11代吉澤優校長の時に本校とキャブラ・ドミニカン・カレッジとが姉妹校提携を結び、キャブラ校から12名の学生が来校して第1回ホームステイを実施したことに始まります。1年おきに、相互に「派遣」と「受け入れ」を実施しており、回を重ねるごとに内容が充実し、本校の教育活動の魅力の一つとなっております。

本年は、第18回目にあたり、724日(日)から86日(土)まで20名の生徒と2名の先生方がキャブラ校を訪問し、生徒たちは家庭にホームステイをし、オーストラリアの生活を体験してきました。私事ながら、私も今回個人旅行として約1週間同行させていただき、川越南高校長として初めてキャブラ校を訪問しました。シューマーカー校長先生、担当のイアン先生を始め先生方やホームステイの家庭の方々にご挨拶し、また感謝の意も伝えることができました。 

今回初めて、参加希望生徒数が募集人数を上回り、英語による面接や筆記試験を行って20名の参加者を選考しました。参加した生徒たちは非常に意識も能力も高く、積極的に英語を使い、時にはボディ・ラングウィッジを使ってでもコミュニケーションを取ろうとする姿勢は良い意味で日本人離れしていました。

私が今回痛切に感じたのは、他校のような毎回旅行業者が募集したホストファミリーの家に滞在する形式のプログラムとは違い、本校とキャプラ校の交流は本物の姉妹校交流であり、18年間連続で同じ2校が交流を続けている伝統は何物にも代えがたい重いものだ、ということです。今回だけでも、息子がかつて川南へ行ったという保護者や、教職員の中にも以前川南へ行ったことがあるという方が相当数いて、我々を本当に家族の一員のように歓迎してくれました。こうした脈々と受け継がれてきた交流の伝統があるからこそ、毎年の交流が大成功しているのだと、はっきりと感じとることができました。今後もこの交流は、教員や生徒が変わっても、両校が存在する限り20年、30年・・・是非続けていってほしいと強く感じました。

もう一つの柱は、尚美学園大学在学中の留学生の皆さんとの交流会です。今年度は6か国9名の方が来校し、本校の授業を参観の上2年生のH.R.で交流し、さらに放課後に懇談会を実施しました。彼ら彼女らの話す日本語の流暢さにも少なからずショックを受けましたが、H.R.交流でのやりとりの上手さにも驚きました。中国、香港、ベトナム、シンガポール、メキシコ、台湾からの留学生でしたが、いずれも日本語力と日本での留学経験を武器にして、近い将来国際舞台で活躍しようという若さと意気込みに溢れていて、圧倒される思いでした。本校生徒には、日本人生徒がおそらく持っていない、そうしたハングリーさも感じとってもらいたいと思いました。また、懇談会では本国について説明する際に少し涙ぐむ留学生もいて、国によっては様々な事情があるのではないかと感じました。

結びにあたり、これら2つのプログラムにおいて、様々な面でお世話になった皆様や関係各機関の方々に心より感謝申し上げます。そして国際交流事業を一層充実したものにしていくため、今後もご協力をお願い致します。