校長日誌

校長日誌 共通テストAIによる挑戦

1月21日(火)

 本日の埼玉新聞に大学入学共通テストAI(生成人工知能)に解かせたところ、得点率が約91%になったという記事がありました。この記事は、AIベンチャーのライフプロンプトが20日に発表したものです。

 この得点率は、東大文科Ⅰ類の受験生の多くが選択すると予想される科目を対象にしたもので、 大手予備校の河合塾が昨年11月に公表した合格の可能性が50%になると予想した「ボーダーライン」の得点率(86%)を超えたということです。国語の得点率は94%、英語のリーディングは98%、数学ⅠAは80%、数学ⅡBCは93%、歴史総合、世界史探究は97%となった一方で、歴史総合、日本史探究は79%にとどまったということです。世界史探究と日本史探究の得点率の違いはAIが学習するインターネット上のデータ量が、日本史の方が世界史と比べて少ないことが影響したとみられるとのことです。

 ライフプロンプトは対話型AI「チャットGPT」を開発した米オープンAIの最新モデル「o1(オーワン)」を使って、共通テストの問題文を画像データにした上で、AIの質問欄に入力して解答を求めたということです。この結果は昨年度の同時期に行ったものより、格段に向上しているということです。

 かつて、国立情報学研究所新井紀子先生が「東ロボ」プロジェクトディレクターとなって、人工知能で東京大学に入れるかというプロジェクトに取り組まれていました。それは、1980年代以降、細分化されてきた人工知能の分野を再統合し、新たな地平を切り拓くことを目的に始まった人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか。」東ロ)というものです。国立情報学研究所が中心となって2011年よりスタートした「東ロボ」では、ベンチマークとして、2016年までに大学入試センター試験で高得点をマークし、2021年には東京大学入試を突破することを目標にするというものでした。このプロジェクトは、結果的には成功しなかったと思ったのですが、新たな技術が誕生して、挑戦していることがわかり、懐かしくもあり、技術の進歩は止まらないのだなあと思いました。