校長日誌 「志学」の卒業記念碑
10月4日(金)
先日の「創立50周年記念式典」の中で歴代校長のあいさつでお話をされた第13代校長の関根先生が紹介した「志学」の卒業記念碑を皆さんは見たでしょうか。正門から入ってきて、ロータリーに係る左手前にある赤っぽい石碑です。
石碑の裏側を見ると「論語‐為政」の一説である「子曰吾十有五而志二于学一」の文が刻まれています。
「子曰く、吾十有五にして学に志す」と読み、その意味は、孔子が自身の生涯を語ったことばで、「私は、十五歳のときに学問で立身しようと志した」というような直訳になり、「立派な人物は、十五歳くらいで人生の目標を定める」ということを表しています。
皆さんが、高校へ入学してくる「15歳」という年齢は、とても大切な時期なのだということを感じて欲しいと考え、第21回の卒業生たちの卒業記念品として残されたものだと思います。
高校生として過ごすこの時期だからこそ、日々の学習を大切にして、自分自身の目標に向けて、自分自身を高めていって欲しいなと思います。
余談ですが「論語‐為政」の続きも含めて、子いわく「15歳の時、学問で立身しようと志し、30歳で学問の基礎が培われて自立し、40歳の時に、心の迷いがなくなった…」と解釈していて、 この一説から、15歳のことを「志学(しがく)」、30歳のことを「而立(じりつ)」、40歳のことを「不惑(ふわく)」と呼ばれるようになりました。