2015年4月の記事一覧
前期始業式 校長講話
平成27年度 前期始業式 校長講話 要旨
○ 自己紹介
・もと英語の教員ですが、大学の専攻はドイツ語です。(学生時代ドイツでホームステイをしていました。)
・教員の時に顧問をした部活動は、女子サッカー部、水泳部など
・趣味・・・いろいろありますが、皆さんに関係あるものとすれば、「生徒と面談すること」です。前任校では、昼休みを使って、1年間で生徒全員と面談をしました!本校でも、(生徒数が多く、全学年全員とは無理なので)3年生全員と面談をしたいと思っています。スケジュール等はこれから学年の先生方と相談します。
○ 本日皆さんにお話ししたいことは3つ
1 毎日勉強する(机に向かう)習慣をつけよう!
・もう習慣がついている人はぜひつづけましょう。
・できていない人へ、新入生の学年通信には、「高校に入学したら勉強時間は学年プラス1時間」と書いてありました。3年生の皆さん、毎日4時間勉強していますか?
・3年生で部活動を一生懸命にやっている人は、毎日4時間勉強するのは、なかなか難しいと、正直思います。でも、全然やらなくてもよいのでしょうか?私が今まで多くの受験生と接した経験から言います。今、部活動が忙しくて家庭での勉強をほとんどやっていない人は、部活動引退して、すぐに受験モードに入ることができない可能性が高いです。すなわち、部活動がなくなった空虚感も足を引っ張って、毎日机にむかう習慣をつけるのに、2~3か月かかることもあります。その頃はもう現役合格間に合うかギリギリです。
・2年生も3年生も、この話を聞いた今日が吉日です。今日から始めましょう
2 部活動、もう一度原点にかえって頑張りなおそう!
・新入生がもうすぐ部活動にも入ってきます。皆さんも1年前、2年前、の自身の気持ちを思い出してみましょう。
・それに比べると、現在の皆さんの部活動に向かう気持ちや態度はどうですか?マンネリに陥ったり、情熱がうすれたりしていませんか?
・もう一度あなたの原点に帰って見てください。今何をするべきか、自分には何が足りないか、などがみえてくるはずです。
・また、部活動は勝負に勝ったり、記録を伸ばすだけが目的ではありません。人間関係を学ぶ場でもあります。さらには、生活に負荷をかけるよい経験にもなります。高い負荷がかけられた状況でも、勉強との両立ができれば、これからの人生においても、その経験は必ず生きてきます。
・3年生の皆さんは、引退まであと数か月。悔いの残らないようにがんばりましょう!
3 真の「グローバル」な人になろう
・グローバルな人間になるには、どうすればよいか?英会話学校?石川遼が使っていた教材?・・・答はNOです。結論を言ってしまうと、現在皆さんにできる最良の方法は、英語を中心に、高校の授業で習う勉強を全力でやることです。
・「でも、全然英語話せないよ!」・・・今はいいのです。今は、話す中身(知識や考え方や経験)を磨いて、蓄えてください。
・話す中身(または、話したいこと)があれば、英語の語彙や会話の技術等は、大学へいってから、やれはよいのです。
・英語で会話ができたとしても、話す内容のない人は、国際社会では認められません。
・ただ、1つ肝に銘じておいてほしいことは、少なくとも欧米では、university student(大学生)で、英語で意思疎通ができない人はほとんどいないと思います。日本人には残念ながらよくみかけますが・・・。
・皆さんも大学生になったら、何か専門を持っていて勉強しつつ、手段として英語も使えるという人になっていただきたい。例えば、専門は弁護士でも英語を使って討論できるとか、専門は化学でも、英語で説明ができるとか。こういう人を是非目指してください。
○ 最後に一番大切なこと。とにかく健康、安全に気を付けて、事故にあわないよう、事故をおこさないよう1年間過ごしてください。
入学式
平成二十七年度 入学式 式辞
春爛漫がすぐそばまで近づいており、草木の緑が目にしみいる
季節となりました。本日は雪ということもあり、大変に記憶に残る日
ではないでしょうか。
この佳き日に、夢と希望に胸を膨らませた新入生を迎え、PTA
会長 様、後援会長 様 ほか PTA役員の皆様を始め、多数
のご来賓の皆様のご臨席を賜り、埼玉県立川越南高等学校 第
41回入学式が、かくも盛大に挙行できますことは、私ども教職員
にとりましてこの上ない喜びとするところであり、皆様に心から深く
御礼申し上げます。
さて、ただいま入学を許可された367名の新入生の皆さん、ご
入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
皆さんは、厳しい関門を突破して、本日より川越南高校の生徒
として、高校生活をスタートさせます。
今日の緊張した中での入学の喜びは、皆さんの心に深く刻ま
れたのではないでしょうか。どうか本日の気持ちを決して忘れず
に3年間持ち続けてください。
この喜びは、皆さんのこれまでの努力の積み重ねのたまもので
あることは言うまでもありませんが、ご家族や中学校の先生方、周
りの方々の温かな支えやご指導、優しくかつ厳しい教えがあって
のことであることも忘れてはなりません。
まさに、人と人との関わりの中で、努力してこられたことを、ここ
にしっかりと心に刻み、これからもお世話になった方々に感謝し
つつ、頑張ってください。
また、努力が実った入学許可候補者発表の日から今日までの
間に、将来に向けて新しい志を立てたことと推測しています。
この明確な意志と決意、すなわち「志」を高く持つことが皆さん
の原点になります。さらにこの「志」を3年間、持ち続け、高めてい
くことが必要です。入学に際し、このことを改めて自分自身に問
い直し、本校での第一歩を踏み出してください。
本校は創立41年目を迎え、文武両道を目指す教育のもと、す
でに、14,600人を超える卒業生が社会で活躍しています。進学
実績や在校生の部活動での成果など、各方面から注目と期待を
いただいています。今後伝統校としての新たな基礎を固め、教
育成果を継続・発展させていく使命があります。
さて、本日から川越南高校での3年間が始まります。中学校時
代と比べ、学ぶ内容は高度になり、量も飛躍的に増えます。国に
おいても中央教育審議会等において「アクティブラーニング」とい
う概念が大きく取り上げられているように、高等学校においては、
受け身の学習姿勢から、自分で考えて課題を見つけて、自ら学
習する態度と意気込みが必要になります。また、進路を含め自分
で物事を決める場面も多くなります。
幸いにして本校には全県の140を超える数の中学校から生徒
が入学しております。自分とは異なる考え方や価値観を持つ仲
間に、初めは戸惑いがあるかもしれません。しかし今日の出会い
があり、川越南高校でともに机を並べ、勉強・部活動に切磋琢磨
する仲間になりました。今皆さんは「川越南高校で頑張るぞ」とい
う新鮮な気持ちを抱いていると思います。3年後には、それぞれの
進路に分かれていきますが、相手を思いやり、認めることを忘れ
ず、一生の宝となる友人を見つけてください。
私たちは現在、人口が継続的に減少する今まで経験したことの
ない社会に生きています。また、変化の速度が大変に速く、先の
見えにくい社会でもあります。課題に対して自ら考え判断し、自分
なりの解答を出すことが求められます。取り組むべきことの多さに
負けないでください。試行錯誤を続けながら、一つ一つの課題に
解答を出して行きましょう。きつく感じる時は、成長している証であ
り、多難なほど、実りは豊かであります。
皆さんの高校生活の充実のため、求めたいことを3点お話ししま
す。
1つは、先ほども少しお話しましたが「学ぶことに主体的・積極的
に取り組む」ということです。本校での学習は、皆さんがやがては
社会に出て独り立ちして、社会人として仕事をする上での基礎基
本となります。全ての教科に真剣に取り組み、授業を第一に大切
にしつつ、「予習→授業→復習→次の授業の予習→次の授業」
というサイクルとリズムをしっかりと築いて習慣化し、「自ら学ぶ姿
勢と習慣」を身につけてください。もう家庭学習において、誰かが
計画してくれて、誰かが教えてくれるということはありません。自分
で計画し、自分で自分を叱咤激励しながら頑張るしかないので
す。「中学校では成績が上位だったのに、高校に入学してから下
がってしまった」という人の多くは、塾等に頼り切っていた中学校
時代の学習習慣からいつまでも抜け出せず、この「授業を中心に
した自らする予習→復習サイクル」が習慣化していない人です。
どんなに部活動が忙しくても、どんなに疲れていても毎日例えば
2時間だけは予習・復習をする、という習慣がついている人と、全
くついていない人では、3年生になって部活動を引退して「さあ受
験勉強スタート!」という時に、想像以上の大きな差ができていま
す。Practice makes perfect.「継続は力なり」です。今日の私の話
に少しでも「なるほど」と思った人は、是非今日から毎日机に向か
う習慣を作ってください。
2つ目は、「目標は高く、努力は着実に」ということです。青春期
は最も吸収力に満ちたときです。生徒のみなさんの可能性は無限
です。目標は自分で決め、譲らないことが大切です。飛躍するた
めには、チャレンジングな目標を高く明確に設定することが必要で
す。自分の志を固め、取り組む事柄が明らかになれば、川南生の
皆さんには、達成に向けて努力できる資質があります。定める目
標の魅力や高さに応じて、備わる実力も高くなります。
ただし、目標が高いからといって焦ってしまって無理はしないで
ください。また、すぐに成果があらわれないからといって努力を簡
単にあきらめないでください。 Rome was not built in a day.「ロー
マは一日にしてならず」といいます。「目標は譲らずに高く、努力
は怠ることなく着実に」と言い換えてもよいでしょう。是非このことも
肝に銘じてください。
3つ目は、「人間性豊かなふところの深い人になってほしい」とい
うことです。
豊かな人間性は、学校生活の中では、教科の授業だけでなく、
部活動や委員会活動などの時間に、あるいは趣味を楽しむ時など
に培われます。運動部でもいい、文化部でもいい。自分にあった、
自分の興味のある部活動や生徒会、委員会活動等を是非この川
越南高校で見つけて、引退するまで、続けてください。勉強をしっ
かりすることは、先ほども申し上げたとおり、将来の社会をになう者
として当たり前のことですが、いざ社会人となってみると、我々は例
えば仕事場や地域社会において、様々に他人と関わりあって生き
ていかざるをえません。そうした時に、人間性の豊かな人は、非常
に充実した実りの多い人間関係を築くことができます。また、「ふと
ころの深い人」というのは、心が広く、相手を許してあげることので
きる人です。とかく、人間関係等ですぐに怒ったり、相手の悪口を
言ったりしたくなる場面がありますが、そこでじっくりと相手の状況
を考えてあげられる、かつ、できるだけ相手の立場に立って考えて
あげられる人になっていただきたいと思います。
もう一つ追加になりますが、先輩に見習い継続してほしいことが
あります。それは元気のある挨拶です。4月1日に着任し、部活動
等で学校に来ている在校生からたくさんの挨拶を受け、私も「この
学校に来てよかった。がんばるぞ」という決意を新たにしました。挨
拶は人間関係の扉を開く第一歩でもあります。是非新入生のみな
さんも見習って下さい。
さて、ご列席の保護者の皆様、あらためましてお子様のご入学お
めでとうございます。心からお祝い申し上げます。
保護者の皆様には本日、本校への入学という栄冠を手にされ、
喜びも、ひとしおとご推察いたします。
私ども教職員は、その喜びを共有するとともに、生徒の皆さんが
目標に向かって、着実に歩むことを全力で指導し、支えてまいりま
す。
教職員一同責任の大きさを自覚し、一丸となって、時に厳しく時
に優しく、指導をしていく所存です。そのためには、学校と家庭、
地域社会の3者が相互に協力し合うことが必要です。お子様一人
一人の健やかな成長と、夢の実現に向けて、家庭と学校が一致協
力して信頼関係を築き、同じ歩調で指導していきたいと存じますの
で、今後とも変わらぬご支援ご協力をお願いいたします。
最後になりましたが、本日ご臨席いただきましたご来賓の皆様
には、日頃より、本校教育活動のため、格段のご支援・ご協力を
賜り、厚く御礼申し上げます。
そして、ご臨席のすべての皆様に、今後とも変わらぬご指導・
ご鞭撻をお願い申し上げ、私の式辞といたします。
平成27年4月8日
埼玉県立川越南高等学校長 飯田 敦
新入生歓迎会
また、2・3年生の先輩達が特色ある部活を個性溢れる紹介で会場を盛り上げていました。
1年生オリエンテーション
4月9日(木)、10日(金)で、1年生はオリエンテーションが行われました。
学校内を実際に見て回ったり、高校生活を過ごす上での生徒指導、進路、翌年の修学旅行、5月に行われる遠足について等、豊富な内容がありました。
入学式
4月8日(水)に、桜と雪が降る中、入学式がとり行われました。
足元の悪い中、多くの保護者の方にもお集まりいただき誠にありがとうございました。