2017年1月の記事一覧
生徒会誌「黎明」巻頭言
黎明発行に寄せて
生徒会誌「黎明」第三十号が発行されることになりました。川越南高校四十二年の長い歴史の中で、約四分の三の期間発行され続けているというのは画期的なことです。特に長い期間にわたり生徒会活動や部活動の記録、行事に取り組む生徒の雰囲気等を残すことが出来たのは、素晴らしい事だと思います。歴代の生徒会&広報委員会の皆さんの頑張りと担当の先生方の御指導の賜であります。この会誌を遡れば、その時々の先輩生徒諸君の川南生活での喜びや苦労を知ることができるでしょう。また、未来に向けての期待や決意も読み取れることと思います。
そもそも、この「黎明」発刊のきっかけは何であったのでしょうか、あくまで私の想像にすぎませんが次のようなことではないかと思います。
学校創立から十年あまり過ぎて、学校も落ち着き、現在と同様に生徒会活動、部活動、委員会活動、行事等が盛んになり、毎年充実した日々が送られていました。卒業アルバムは現在のものよりも薄く写真も少ないのですが、とりあえず当時も存在していました。ただ、卒業アルバムはあくまで卒業する三年生のための記念のアルバムであり、学校の生徒全てのものではありません。写真と文章の両方で、学校における全ての生徒や団体の活動の記録を残しておくものが是非ほしい、というきっかけで、この「黎明」が作られたのではないでしょうか。
また、この「黎明」という題名は実にセンスがいいなあ、と思います。「黎明」は、辞書によると、『①夜明け、明け方。②新しい事柄が始まろうとすること。また、その時。(例として、「民主主義の黎明」、「~の黎明期」など)』となっています。つまり、1年、1年が「新しいことの始まり」であり、毎年「夜明け」を迎えている、という意味なのです。くしくも、今年、平成二十九年は酉年であります。酉(鶏)は黎明を告げる、新たな時代を開くシンボルであるとのことです。生徒の皆さんも我々教員も、学校全体で、目標を立てて新たな挑戦をしようではありませんか!ちょうど節目の三十号が酉年に発刊されることになるのも何か運命的なものを感じます。
結びに、皆さんへの期待を述べてこの稿を閉じます。川越南高校は、創立以来四十二年を経過し、地域の期待が極めて高い学校であります。皆さんが自分の学校に対してより一層誇りと責任を持つことを望みます。時には、川南生の行動に対して疑問が投げかけられることもあります。本校の目指す生徒像にある「感謝の心を持って」は、そうした独りよがりの行動を戒めるものと私は受け止めています。皆さんは品格豊かに、気持ちの良い挨拶と制服の着こなしで、学校内外を問わず思いやりある振る舞いができると期待しています。集会の時お話したとおり、お年寄りの方に対して荷物を持つ手助けをする等、本校生徒の「善行」に対して、近隣の方から感謝のお電話をいただくようになりました。意識せず自然にそうしたことが出来るのが本物であり素晴らしいと思います。そして将来に向けて、出来るだけ高い目標と志を持って欲しいです。この恵まれた環境で高い志を持ち、良き友人や良きライバルと励まし合いながら、自分を高めていくことを期待してやみません。
百人一首大会
生徒は身を乗り出して、読み上げられる札を真剣に取り合っていました。
参加者には、温かいお汁粉が振舞われました。
平成28年度 国際理解教育事業報告
1 本校の国際交流について
校 長 飯田 敦
本校の国際理解教育は主に2つの柱からなります。一つは、キャブラ・ドミニカン・カレッジ(オーストラリア・アデレード市)との姉妹校提携に基づく相互訪問交換ホームステイ研修であり、もう一つは、近隣の大学と連携し、その大学に通う外国人留学生を招いた交流活動であります。
交換ホームステイによる国際交流事業プログラムは、1999年5月13日、第11代吉澤優校長の時に本校とキャブラ・ドミニカン・カレッジとが姉妹校提携を結び、キャブラ校から12名の学生が来校して第1回ホームステイを実施したことに始まります。1年おきに、相互に「派遣」と「受け入れ」を実施しており、回を重ねるごとに内容が充実し、本校の教育活動の魅力の一つとなっております。
本年は、第18回目にあたり、7月24日(日)から8月6日(土)まで20名の生徒と2名の先生方がキャブラ校を訪問し、生徒たちは家庭にホームステイをし、オーストラリアの生活を体験してきました。私事ながら、私も今回個人旅行として約1週間同行させていただき、川越南高校長として初めてキャブラ校を訪問しました。シューマーカー校長先生、担当のイアン先生を始め先生方やホームステイの家庭の方々にご挨拶し、また感謝の意も伝えることができました。
今回初めて、参加希望生徒数が募集人数を上回り、英語による面接や筆記試験を行って20名の参加者を選考しました。参加した生徒たちは非常に意識も能力も高く、積極的に英語を使い、時にはボディ・ラングウィッジを使ってでもコミュニケーションを取ろうとする姿勢は良い意味で日本人離れしていました。
私が今回痛切に感じたのは、他校のような毎回旅行業者が募集したホストファミリーの家に滞在する形式のプログラムとは違い、本校とキャプラ校の交流は本物の姉妹校交流であり、18年間連続で同じ2校が交流を続けている伝統は何物にも代えがたい重いものだ、ということです。今回だけでも、息子がかつて川南へ行ったという保護者や、教職員の中にも以前川南へ行ったことがあるという方が相当数いて、我々を本当に家族の一員のように歓迎してくれました。こうした脈々と受け継がれてきた交流の伝統があるからこそ、毎年の交流が大成功しているのだと、はっきりと感じとることができました。今後もこの交流は、教員や生徒が変わっても、両校が存在する限り20年、30年・・・是非続けていってほしいと強く感じました。
もう一つの柱は、尚美学園大学在学中の留学生の皆さんとの交流会です。今年度は6か国9名の方が来校し、本校の授業を参観の上2年生のH.R.で交流し、さらに放課後に懇談会を実施しました。彼ら彼女らの話す日本語の流暢さにも少なからずショックを受けましたが、H.R.交流でのやりとりの上手さにも驚きました。中国、香港、ベトナム、シンガポール、メキシコ、台湾からの留学生でしたが、いずれも日本語力と日本での留学経験を武器にして、近い将来国際舞台で活躍しようという若さと意気込みに溢れていて、圧倒される思いでした。本校生徒には、日本人生徒がおそらく持っていない、そうしたハングリーさも感じとってもらいたいと思いました。また、懇談会では本国について説明する際に少し涙ぐむ留学生もいて、国によっては様々な事情があるのではないかと感じました。
結びにあたり、これら2つのプログラムにおいて、様々な面でお世話になった皆様や関係各機関の方々に心より感謝申し上げます。そして国際交流事業を一層充実したものにしていくため、今後もご協力をお願い致します。
全校集会
全校集会では、校長先生と生徒指導主任よりお話がありました。
1月6日 全校集会 校長挨拶
H29.1.6(金)
全校集会校長あいさつ骨子(メモ)
Ⅰ 年末のよりよくアンケートについて
・様々な意見いただいた→トイレの改修等施設・設備面では県の財
政当局にもお願いしながら、改善をすすめていきたい。
・記述式の意見の中で最も数が多く、目だったのは、「子供の部活
動の時間が長すぎて、忙しすぎて勉強ができない。勉強する時間が
ない」という保護者からの意見。子供を心配する親の気持ちはよく
わかるが、皆さん、生徒としては、どうなのでしょうか。
今日は、この、真の「文武両道とは」について考えてみたい。
Ⅱ 私は昨年と今年、三学年の生徒ほぼ全員と面談を行いました。
・そこで、部活動と勉強との両立については、ほぼ全員に聞きまし
た。たしかに、朝練習が早く、帰りも遅い、家から学校までも遠
い。そうした状況の中で必死に勉強時間を生み出している生徒がい
ました。
・経済学の用語で「所与の条件」という言葉があります。所与は
「もともと 最初からあたえられている」という意味です。皆さん
部活動に入部する時、いろいろ調べて、この部活動はどのくらい練
習がハードか、年間およそどんなスケジュールで活動するか、わ
かっていて入部しているはずです。
もちろん、最初思っていたよりハードだったとか、あるとおもい
ますが、文字通り、部活動の現状は「所与の条件」のはずです。問
題は、各人で違う「所与の条件」の中でどうマネッジするか、どう
やりくりするか、どうがんばるか、です。
・面談で、いろいろ工夫していることを語ってくれました。
・夜は早めに寝て、朝早く起きて勉強する。
・英語の単語等は電車やバスの中で覚える。
→私の高校生時代がこれです。三年間で単語帳33冊。大学入試
の前には、これを手に持って、自信を持って臨みました。
・場所も工夫。地域の公会場のような場所で、夜十時までやってい
る。
・塾の自習室。別に塾通いをすすめるわけではない。チェンジ・オ
ブ・エアーが必要
○これらを充分にやっている人であれば、顧問の先生等に話ができ
る、仲間と練習方法について話し合う、ことができるののでは、も
う少し練習時間の工夫や、短縮など。
●是非、新年にあたり、もう一度、自分の生活をみつめよう。何か
工夫できることが見つかるはず。
Ⅲ 新年と学年最後の三か月。
・三年生は、いよいよセンター試験直前。今までやってきたことを
信じて試験前日まで猛勉強してください。まだまだ点数は上がりま
す。
Ⅳ セクハラ防止委員会が校内にもあります。担当の先生方が委員会
を作っていますので、何か心当たりのことがあったら、だれか先生
に相談して下さい。
そこから委員会へつないでもらいます。