校長日誌

2023年9月の記事一覧

校長日誌 前期終業式を行いました

9月29日(金)

 本日は短縮で40分授業を6時間行った後、体育館で前期終業式を実施しました。

 生徒のピアノ伴奏で、校歌斉唱を行い、校長講話、生徒指導主任講話、進路指導主任講話を行いました。

 終業式終了後、表彰を行った後、自転車マナーアップ講習会を実施しました。

 終業式での校長講話の概要は以下のとおりです。

 皆さんこんにちは。来週くらいから、ようやく最高気温も30℃を下回りそうで、10月からは秋の気配が感じられるようになり、少し過ごしやすくなりそうです。また、9月2,3日で実施した「藤華祭」では、2日間で約5,800人のお客様が来校しました。きっと、来校したお客様ももてなす側のみなさんも満足できたのではないかなと思っています。しかし、1点残念だったのは、開会式でもお願いした「全校閉鎖にならない」ことです。同じ日に文化祭を開催した高校5校が学校閉鎖になりました。何が良くなかったのでしょうか。

  たとえば、新型コロナ感染症が5類になった今でも、不特定多数の人が訪れる飲食店では、接客に当たる店員の方はマスクをしている人が多いと思います。また、換気にも気を付けていると思います。ウイルスは目に見えるものではありません。だからこそ、どう対策をとるのかということが重要なのだと思います。新型コロナウイルスは、今も変異を続けて、コンスタントに感染者を増やしています。おそらく、来年の文化祭の時期にも新型コロナウイスの対策が必要になると思います。今回のことを肝に銘じて、同じ轍を踏まないようにしなくてはなりませんね。

  もう一つお話をします。

 今年の夏の甲子園で準優勝した宮城県の仙台育英高校を知っていますか。仙台育英高校は昨年の夏の甲子園で優勝し、深紅の大優勝旗が初めて白河の関を超えたということでも話題になり、今年は連覇がかかっていたチームです。昨年優勝した時の「青春って、すごく密なので」という須江監督の言葉がマスコミで話題になり、今年も優勝を期待されていたところでした。

  しかし、神奈川県代表の「エンジョイ・ベースボールの慶応高校」に決勝戦で負けてしまいました。その時に須江監督が使った「人生は敗者復活戦」という言葉が今年も話題になりました。

  須江監督は「大切なのは挫折との向き合い方であり、挫折のない人生なんて存在しないし、面白くないのです。だからこそ人は人生において挑戦をするし、その挑戦は、ちょっとずつでも構わないので、何かを変える取り組みをすることが大切なのです。」と言っています。

  須江監督は埼玉県の鳩山町立鳩山中学校の出身で、高校から仙台育英高校へ入学して野球部へ入部したそうです。入部して1年半で学生コーチとしてチームを支える側に回ったそうです。その後、進学した大学でも野球部に入りましたがプレイヤーではなく学生コーチを務めていたそうです。

  また、須江監督は「高校で学生コーチになった理由は、野球が下手だったからです。絶対にレギュラーやベンチ入りできない部員の中から推薦されてなったんです。その学生コーチの時からですかね。『補欠魂』じゃないですけど、負けを自分のきっかけにしようと思いました。」と高校時代のこの経験が、指導の原点だと振り返っています。

  須江監督は「人生は敗者復活戦だ」と選手に言い続けてきた。負けて、失敗して、それで終わりではない。その後どうするかを考えればいい。「なにか失敗したり、理想がだめだったりした時、人生が好転しはじめるんです」とも言っています。

  甲子園の決勝戦で負けた日の夜、須江監督が宿舎で3年生に「人生は勝てることなんてほとんどなくて、だいたい負けです。野球を続ける子も続けない子も、それぞれの人生が続いていきます。この負けを敗者復活戦のエネルギーにして、人生に臨んでほしい。」と伝えたそうです。

  このことは、「野球だけで生活していける人はほんの一握り。長い人生を考えたときに、ベンチ入りのメンバーもスタンドで応援したメンバーも敗者復活戦はこれから始まる。そのゴールは、まだまだ先にある。」を伝えたかったのです。

  目の前の困難から逃げ出すことなく、何ごとにも挑戦し続けること。そして、たとえそれが失敗であってもいいし、ある意味で失敗すること、失敗させることが次の挑戦につながるのだと思います。人の生活を考えてみても、成功ではなく、失敗したことから学ぶことの方が多いのではないでしょうか。

  今、皆さんは毎日の生活の中で何かに挑戦をしていますか。「しょうがないや」とか「もう無理」とか言って、挑戦することを止めたり、躊躇したりしていませんか。文武両道を掲げている川南では、勉強と部活動をどう両立するかが大切です。授業が終わって、完全下校時間の19時に間に合うように部活動に取り組む。家に帰ってから、夕食をとって入浴して、家庭学習をする。1日は誰でも24時間です。この時間をどのように有効に活用するのかが大切です。

  川南での3年間はすっごい密な高校生活です。ぜひ、思い切った悔いの残らない挑戦を続けてください。人生は「敗者復活戦」です。失敗から学び、「敗者復活戦」から勝ち上がって自らの目標実現に向かっていって欲しいと思います。