2024年10月の記事一覧
校長日誌 第1回学校見学会を実施しました
10月28日(月)
10月26日(土)に第1回学校見学会を開催しました。
事前申し込みをさせていただき、午前の部(前半150組・後半150組)、午後の部(前半150組・後半150組)の方々に川越南高校での見学会に参加していただき、ありがとうございました。
本校では、体育館等で実施する全体説明を事前に登録された方々にはWebでの動画配信で代替させていただいています。体育館で、300組600名の方々に説明することは可能ですが、説明会後に校内等を見ていただいたり、個別の相談会をすると600名の方に同時に動いていただくことになり、とても収拾がつかなくなることが予想できるため、今回のように時間差を設けていろいろなところを見ていただくスタイルになっています。
また、昨年度から生徒会の生徒による動画配信に加えて、個別説明会も会場内で実施しています。実際に校内で学校生活を謳歌している生徒の目線で感じたことを聞くことができるのではないかということで実施しています。
校長日誌 教育講演会について
10月24日(木)
昨日、日本教育公務員弘済会埼玉支部の教育研究助成金贈呈式並びに教育講演会に出席した際の教育講演会の概要について少し触れさせていただきます。 講演会は株式会社ジャーマン・インターナショナル代表取締役社長であるルース・マリー・ジャーマン氏を講師として、「世界が絶賛する日本のスゴイところ ~日本滞在36年の米国籍の私が考える日本の変化と未来~」という演題で行われました。
講演の中では、この36年間で日本のグローバル化が加速化して、外国人も多く入ってきている。日本在住の外国籍の方も増え、日本の多様化も進んできている。この多様化がもたらす力をどのように活かすかが将来、子供たちの課題にもなる。また、世界規模での良い評判が日本の観光立国としての地位を実現しているともいえる。
ルーシーさんから見ると、日本の多様性が本格化していて、子供たちの未来には多様なチャンスがあるともいえるというのです。また、外国人の定住が進むと、人材のプールが増え、女性やシニア、外国人の活躍が期待できるようになるともいいます。そうした中で、日本人の持つ優れた部分が重要な意味を持ってくるというのです。
これからの日本の社会は、DE&Iが大切にされており、女性の「出番」が増えてくるといいます。ここで、DE&Iとは「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」のことで、従来、企業が取り組んできた「ダイバーシティ&インクルージョン」に「公平/公正性(Equity)」という考えをプラスした概念のことを言います。
ダイバーシティは、組織内外の人々の多様性を指し、性別、年齢、国籍、文化、能力、思考性性、思考、宗教などさまざまな背景や視点を持つ人々が含まれます。これから日本の組織もそうなります。そこで、日本人のらしさのところはおもてなし、精神ウェルカムの気持ち、相手を考える気持ちは、ものすごく大切な役割を担うことになります。
エクティは、公平性を意味していて、心のニーズに応じて支援やリソースを提供する、不公平な障害を取り除くことです。日本人が持っている、察知力とか動作力、自然に無意識に子どもたちに教えている相手を考えること、空気を読むこと、自分でちょっと考えて行動すること、教えていることが、ものすごく大事なことになります。
インクルージョンは、誰でもウェルカムで、みんな同じチームのメンバーですよっていう全ての人が組織やコミュニティに受け入れられ、価値を感じる環境を作ること。インクルーシブな状態を作るのも、日本的な聞き上手なところがインクルージョンをすごく促進させる。聞き上手というのは、あなたの話を聞きたいという日本人が心から思う表現、表情からわかる、あなたに興味ありますっていう聞き上手なところがこのインクルージョンというものにものすごく大事なパーツがあるのだなということでした。
この3つの点でも、日本人のもつ良さが大きくかかわってくるということでした。日本人特有の「能力」に自信を持つことから始めましょうということでした。そうした中で、外国人、女性やシニアの視点から日本らしさを理解することが大切だといいます。
①グループの考え方、「みんなで」があるから安心できる:「安心」
日本の誇れる姿勢:危機へに対応力、一丸になれる国民性 女性はフルに活躍できる環境
②コストより長期目線で品質とプロセスを重視する:「安定的・品質重視」
日本の誇れる姿勢:プロセスを共有し、コンセンサス重視 検討のプロセスに女性の視点が必要
③報連相を大切にするため、チーム力・組織力がある:「組織力」
日本の誇れる姿勢:チーム自体が多様化しているため、どんなメンバーでも活躍できる
④オーバーアピールしないからサプライズが多い:「相手を先に考える」
日本の誇れる姿勢:静かな努力で、静かに大きな結果を出す 「まだまだ」と思う心や向上心が格別である
といった四つの日本らしさをあげられていました。
国際層とコミュニケーションに苦労する理由として、大きく二つに分類できるということでした。
Low Context Style=空気を読まないタイプ 言語化重視型
High Context Style=空気を読むタイプ 察知力重視型
こうした違いによるコミュニケーションの取りにくさがあるのと、同じ重視型でも、文化や環境の違いなどによってすべてが合致するわけではないということも理解する必要があるということでした。
コミュニケーションスタイルと文化的背景が異なることを意識して、「Why」の説明(言語化)が重要であることを実践すべきであり、コミュニケーションツールとしての日本人の英語力に自信をもって行動して欲しいということでした。最後に「誰もが納得し、誰にとっても嬉しい、活躍できる社会づくりのため、コミュニケーションと言語化に注力しましょう!(笑)」とエールを送ってくれました。
この講演を聞いて、苦手意識を持つのではなく、ポジティブに行動することが大切であると強く感じました。ありがとうございました。
校長日誌 日本教育公務員弘済会教育研究助成金贈呈式並びに教育講演会
10月23日(水)
昨日で定期考査も終わり、本日から平常授業に戻りました。
私は午後から日本教育公務員弘済会埼玉支部から、川越南高校で「国際理解教育支援事業」おいて、そして、埼玉県高等学校理化研究会で「埼玉県高等学校連合教育研究会等」において教育研究助成金を受けている関係で、埼玉会館の大ホールで行われる教育研究助成金贈呈式並びに教育講演会に出席してきました。
はじめに、各分野ごとの代表の方々に目録の贈呈を行いました。
贈呈式終了後、講演会として株式会社ジャーマン・インターナショナル代表取締役社長であるジャーマン・ルース マリー氏を講師として、「世界が絶賛する日本のスゴイところ ~日本滞在36年の米国籍の私が考える日本の変化と未来~」を行いました。
校長日誌 二十四節気の「霜降」です
10月23日(水)
本日は二十四節気の「霜降(そうこう)」です。期間でいうと今年は10月23日(水)から11月6日(水)までとなります。
「霜降」とは、霜が降りる頃という意味で、例年は、この時期になると気温がぐっと下がり、空気中の水分が凍って草木の表面や地面につくと霜になります。しかし、今年も地球温暖化の影響か、夏は記録的な猛暑で、10月に入っても真夏日が続くような異常気象が続いているといっていいと思います。
二十四節気では、「霜降」のひとつ前の節気は「寒露(かんろ)」で、寒くても凍っていない露でしたが、霜降では凍って霜になる時期なのです。二十四節気では、霜降の前は草木に冷たい露が降りる頃の「寒露」で、霜降の次は暦のうえで冬になる「立冬」となります。
霜降の時期になりましたので、山々では、楓や蔦、躑躅、漆、銀杏などが紅葉または黄葉し始める頃です。天気予報では、今月末くらいから、朝夕の気温が下がり始めるようです。最近は、夏が長く、秋があっという間に終わり、冬の近付きを感じるような気候です。空気も乾燥し始めますので、季節性インフルエンザをはじめとする感染症には十分に気を付けましょう。
校長日誌 生徒保健講演会
10月22日(火)
本日は3学年がそろって、2限で定期考査Ⅲを終えて、11時20分からリモートで生徒保健講演会を実施しました。
講師に岡山コミュニケーション研修講演企画代表の稲田尚久先生(いなっち先生)にお願いして、「自分も相手も大切にするコミュニケーション術」と題して講演をしていただきました。
講演の中では、「自分の未来は変えられる」「過去は変えられない」、しかし、「過去の意味は変えられる」という説明の後、それぞれの「価値観」について講演が進んでいきました。人が他の人に対してイライラすることの一つは、人それぞれ価値観が違うということでした。人は自分の「理想や期待」を相手に求めてしまうため、その差に対してイライラしたりするのだというのです。
先生が受ける相談で一番多いのが人間関係に関する悩みだそうです。先生曰く、人間関係をうまく築くには相手を理解することが必要ということです。また、イラっとしたら「怒りの温度」を考えるといいということです。今感じた怒りを0から10に分けて、10を「人生最大の怒り」として考えたとき、今の怒りはどれくらいかと客観的に考えることで、感じていた怒りが徐々に小さくなっていくというのです。よく、アンガーコントロールという手法で、怒りを感じたら6秒間時間をおくと、少し怒りが収まってくるといいますが、それに近いかなとも感じました。
また、自分が変えられるところは、出来事や状況が変化した際、そのことをどのように意味づけるかで、その後の感情や身体反応が変わってくるといいます。人が欠点や短所に注目してしまうのは、脳が自身の危険を避けるために、ネガティブな思考になるというのです。さらに、脳は一つのことに集中していると、それ以外のことに対しては意識がしにくくなるという性質もあるということでした。
最後に「リフレーミング」で捉え方を変換しようということを教えていただきました。脳はネガティブ思考で、自分勝手にとらえる性質があるが、ネガティブもポジティブもともに大事な感情である。そして、自分の感情を認めるということは、自分を認めて大切にするということに繋がっていく。完璧な人なんていないし、皆お互い様なんだ。自分も他人も「ダメ出し」より「ヨイ出し」をすることで認めていくことで、自分も相手も大切にするコミュニケーションに繋がっていくということでした。
社会の中で、人との関係は避けられないものです。そうした中で、どのようなことを意識しながら、過ごしていけばいいのかなど、とても参考になる講演でした。稲田先生、ありがとうございました。
校長日誌 定期考査Ⅲ残り2日です
10月21日(月)
先週から始まった定期考査Ⅲは、本日を入れて残り2日となりました。週末の活用はうまくいきましたか。
関東甲信地方は、高気圧に覆われていますが、湿った空気の影響を受けていますので、埼玉県は、曇りや晴れとなっています。明日以降も高気圧に覆われますが、湿った空気の影響を受けるため、曇り時々晴れとなる予報が出ています。本日は、最高気温が20℃の予報ですが、明日以降は、また、上がり始め「夏日」になる可能性がありますので、特に朝晩の寒暖差を含めて体調には気を付けてください。
また、本日は10時30分から、県立熊谷西高等学校の第2回SSH運営指導員会にzoomで参加していました。先日も少し触れましたが、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)という事業は、平成14年度から文部科学省が、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、平成14年度より科学技術、理科・数学教育に関する研究開発等を行う高等学校等を指定して、理科・数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や大学等との連携による先進的な理数系教育を実施しています。
現在埼玉県では、県立高校6校(春日部、川越女子、越谷北、松山、所沢北、熊谷西)と市立高校2校(大宮北、川口市立)が研究開発校の指定を受けています。全国では200校以上の学校が指定を受けています。他に認定校(浦和一女)として、予算措置はないが教育課程の特例などが認められるものがあります。
特に、課題研究を中心とした探究型の取り組みが、挙げられます。熊谷西高校では、理数科の生徒は自然科学的な課題研究に取り組んでいて、先日、審査が行われた埼玉県科学展の1次審査に9作品を出展して、中央審査に全県から30点が進む中、全体の1/5にあたる6点が進み、読売学生科学賞(全国展)に1点が進むことになりました。さらに、普通科では、社会科学講座として、熊谷市のスマートシティ構想などと連携するなど、幅広い分野の探究活動に取り組んでいることもわかりました。こういう取り組みは本校の行っている探究活動に通じるものがありますので、参考にしていきたいと思いました。
校長日誌 定期考査Ⅲも折り返しです
10月18日(金)
本日で定期考査Ⅲは、2・3年生は3日目、1年生は2日目となり、土日を挟んで残りが2日となります。
また、本日は天気予報では、曇時々雨で最高気温23℃の予報が出ていて、久しぶりの「夏日」回避になりました。しかし、明日は最高気温31℃の予報で、何と「真夏日」に戻りそうです。その後は、最高気温20℃から25℃くらいを行ったり来たりのようですので、くれぐれも体調変化には気を付けていきましょう。最近は、徐々に新型コロナ、季節性インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、手足口病などの感染が広がっているという報道もされています。私も、公共交通機関を使い際には必ずマスクをつけるように注意をしています。
本日は、午後から県立浦和高校へ出張がありますので、十分に注意をしたいと思います。
校長日誌 全学年考査Ⅲです
10月17日(木)
本日からは3学年揃って定期考査Ⅲ(2学期中間考査)になりました。
私は、昨日に引き続いて、ホテルブリランテ武蔵野を会場に本日から明日まで開催される「令和6年度 関東地区代表高等学校長研究協議会・埼玉大会」に参加しています。
本日は、全国高等学校長協会事務局長の宮本久也様から「高校教育をめぐる最近の動向について」という演題で講演をしていただきました。この講演では、4つのことを中心に説明していただきました。一つ目は、「今、文科省で行われている国教、学校教育の在り方、ワーキング教育の進歩の流れについて」。そして、2つ目は、「令和の日本型学校教育を担う質の高い教師の活動のための環境整備に関する総合的な方策について」、3つ目は「次期の学習指導要領をめぐる動きについて」、4つ目は「大学入試について」、それと関連して「今、大学をめぐる状況について」でした。どの内容も、大変参考になりました。
その後、カンファレンスとして「1人1台タブレットの現状と課題、今後に向けて」というテーマでグループ協議を行い、その後代表者の発表で、内容の共有を行いました。ここでは、他県の動向も含めて、いろいろなことがわかり、大変参考になりました。タブレットは、ただ使えばいいのではなく、タブレットを活用して、どのように生徒一人一人の学力向上につなげることができるのかが、重要なのだということも、再認識させられました。
校長日誌 2・3年生中間考査Ⅲが始まりました
10月16日(水)
本日から、2・3年生の中間考査Ⅲ(2学期中間考査)が始まりました。1年生は科目数の関係で明日から始まります。計画的に準備をして、日ごろの成果を発揮してください。
私は、さいたま新都心駅の近くにあるホテルブリランテ武蔵野を会場に本日から明日まで開催される「令和6年度 関東地区代表高等学校長研究協議会・埼玉大会」に参加しました。
開会行事を実施した後、研究協議を行いました。
①「特別教育課程」の制度を活用した外国人生徒支援~地域・大学・NPO団体との連携による日本語指導・キャリア教育を通して~
②探究で学校をつくる~大間々高校と伊勢崎高校、二校の実践から~
③コロナ禍(令和4年度等)と比較して見えてきた業務改善~働き方改革につながることはあったか~
④「DXによる効果的・効率的な管理運営の実現」~業務縮減とライフ・ワーク・バランスの実現を通して~
その後、元浦和高校校長で、現在、武蔵高等学校中学校校長の杉山剛士先生による講演会「教育の理想とよりよい学校づくりを問い続けて」を聞いてまいりました。
杉山先生は、個人的に20年前になりますが、浦和第一女子高校教頭時代に県内初のSSHの立ち上げで、私がSSH推進委員長なるものをやっているときに大変お世話になって先生です。また、高校教育指導課の最後の1年間は高校教育指導課長と指導主事の関係で大変お世話になった方です。講演の中でもたいへん懐かしいような内容を聞くことができ、たいへん懐かしくもあり、とても参考になりました。「ピンチがチャンス」という言葉などは、今でも、心にかかる言葉として、肝に銘じています。
昔話になりますが、平成16年度に浦和第一女子高校で文部科学省からSSHの指定を受けたのは、埼玉県では初めてのことでした。そのため、県の高校教育指導課にも、誰一人、事業のことについて知っている人はいない状況で、私が必至で情報を集めて、杉山先生に相談すると、いつも笑顔で、「大丈夫、やってみよう」と言われ、協力的な理科の先生たちと知恵を出し合って、取り組んでいったことを懐かしく思い出します。それでも、SSH活動にかかわった生徒が少しずつ変わり、成長していく姿が見られたことがなによりでした。当時は、職員の中には勝手なことをやりやがってなどという感情を持つ方も少なからずいたような気がしますが、杉山教頭先生自身も矢面に立ってくださり、時には遠方の先進校視察へも同行していただいたことを思い出しました。杉山先生と御一緒させていただいた浦和一女での2年間と、浦和一女での最初のSSHの3年間(SSHが始まった3期目までは、3年間指定でした。4期目から5年指定に変更されました)での経験が、全国を飛び回った経験も含めて、自分にとってなくてはならない経験値になったと思っています。ありがとうございました。
校長日誌 授業見学
10月15日(火)
現在、先生方の授業を見させてもらっています。私も校長になって4年目ですが、例年、全ての先生の授業を1学期のうちに見させてもらっていやので、この時期に行うのは初めての体験です。今日は、11時からZOOM会議、午後は出張のため、1時間目に「情報Ⅰ」、2時間目に「保健」の授業を見させてもらいました。
特に「情報」の授業では、時間を決めてのタイピングの練習を始めに行ってから、「文字の表現」について説明がありました。コンピュータは2進法で様々なものを表現していますが、コンピュータの開発されたアメリカでは、アルファベットは26文字からなっていますので、当初、縦横4桁ずつの文字コード表でも十分に表現ができていました。しかし、国によって言語が違うため、コンピュータが発展するにしたがって、それぞれの言語に対応するために、1バイト=8ビットで済んでいたものが、16ビット、32ビット、64ビットへと進化していくさまもよくわかりました。
昨日のニュースで、10月13日に米宇宙企業スペースXは、史上最大のロケット「スーパーヘビー」と宇宙船「スターシップ」の5回目の無人飛行試験を実施したという報道がありました。今回の報道で驚かされたのは、テキサス州から打ち上げたあと、宇宙船の「スターシップ」はインド洋に着水したようですが、ロケットの「スーパーヘビー」が逆噴射をしながら降下してきて、発射台に取り付けられたアームで「キャッチ」することに初めて成功したことです。これで、今までは使い捨てであったロケットが再利用に向け、大きく前進したということも、画期的なことだと思います。
かつて、NASAが運用していたスペースシャトルは、宇宙船は地球に戻り、再利用できていましたが、打ち上げに使っていたブースターは、そのまま落下して、再利用はできなかったので、また一歩、技術が進展したということです。