校長日誌

2025年12月の記事一覧

校長日誌 全国高等学校総合文化祭優秀作品展示

12月26日(金)

 本日は仕事納めの日です。天候は晴れですが北風が強く最高気温9℃の予報が出ていました。

 私は、大宮駅近くのRaiBoC Hall(市民会館おおみや)で開催された全国高等学校総合文化祭優秀作品展示に参加しました。今回の作品展示は、令和7年7月26日から30日に開催されました第49回全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭2025~讃岐に咲くは才の花たち~)書道部門に全国から集まった高校生の感性、溢れる情熱の全てを傾け誕生した珠玉の300点の中から、本専門部、各都道府県高等学校文化連盟書道専門部、全国書道高等学校協議会から更に優秀と認められた全国トップレベルの作品72点です。これら全ての優秀作品をより多くの方に鑑賞していただくことを目的として令和7年12月26日から28日の期間に、展示されています。

 開会式を実施した後、出品作品講評を高等学校文化連盟全国書道専門部 顧問の齋藤克美先生にしていただきました。出品作品講評では、展示されている優秀作品のうち、会場へ来ている生徒と顧問の先生の作品について、元になる原書と作品について比較するなど齋藤先生から指摘していただくとともに、作者の意図などを質問されるなどして、筆の運び方や使い方などについて丁寧な解説をしていただきました。会場で聞いていた他の生徒にとっても参考になったものと思います。出品作品講評が終わった後は、作品が展示してある4階の展示室に移動して、皆で多くの作品を鑑賞しました。

校長日誌 探究活動生徒発表会

12月25日(木)

 本日は昨年に続いて、埼玉県教育委員会が主催する「探究活動生徒発表会」へ参加してきました。

 今回は県内の公立高校65校が伊奈町にある日本薬科大学に集まって、日頃から探究活動に取り組んでいる内容について、口頭発表やポスターセッションで日ごろの成果を発表しました。今年の発表は、213組507名となり、参加者は1,000名以上となりました。

 9時30分から開会式が始まり、高校教育指導課の森課長が、本発表会の目的や意義などを説明されました。

 10時から午前中の部の口頭発表とポスターセッションが始まりました。

 

 12時10分からは、DXハイスクール事例発表として、県教育局のICT教育推進課の担当者から事業説明があり、事例発表として県立大宮高校の今年度の実施内容についての説明がありました。

 

 13時30分から午後の部の口頭発表とポスターセッションがあり、多くの生徒が日ごろの成果を発表していました。

 16時頃から、閉会式を行って終了しました。

 発表内容については、SSH事業での科学的な発表もありましたが、DXハイスクル―で取り組んでいるような実業高校での体験的なものもあり、非常に多岐にわたっていました。

 参考までに口頭発表では、午前中は「物理・化学・数学」「保健体育・生物・農業」「工業・DX等」「地域探究等」「探究全般」と会場ごとに分類されていました。午後は「物理・化学・地学」「農業・生物」「地域探究等」「情報・国語・地理等」「探究全般」などと会場ごとに分類されていました。

 こうした発表会では、多くの人の前で自分たちが取り組んできた探究活動の成果を発表し、その内容について質問を受けて、さらに自らの言葉で回答することで、自分たちの取組みをさらに深めることができます。今後もこうした機会には本校生にも積極的に参加して欲しいと思いました。

校長日誌 2学期終業式

12月24日(水)

 本日は朝から雨が降り、最高気温7℃、最低気温4℃予想となっています。本格的な雨は久しぶりです。最近は熊の出現や火事の報道が多く乾燥している状況の中では、必要な雨なのかもしれません。

 本日、9時から化学講義室を会場にリモートで2学期終業式を実施しました。

 校長講話の後、生徒指導主任講話、進路指導主事講話を行い、終業式終了後に表彰を行いました。表彰は、新聞部、書道部、美術部、男子テニス部、陸上競技部、ハンドボール部男女の大会等の関係を行った後、先日実施した球技大会の各競技の各学年の1位のクラスを表彰しました。

 校長講話の概要は以下のとおりです。

 皆さん、おはようございます。令和7年も残すところあと8日となりました。皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。1年の慶は元旦にありと言われます。来年をどんな1年にしたいのか、是非考えて行動してみてください。

 ここで、一つご紹介します。

 今年は、10年ぶりに日本人がノーベル賞をW受賞しました。生理学・医学賞に大阪大学特任教授の坂口志文氏が、化学賞に京都大学特別教授の北川進氏が、それぞれ共同研究者とともに選ばれました。坂口氏は「免疫応答を抑制する仕組みの発見」が、自己免疫疾患やがんなど免疫が関わる病気の予防や治療につながると高く評価されました。また、北川氏は気体を自由に出し入れできる「金属有機構造体(MOF)の開発」が評価され、環境・エネルギー問題や新素材開発など広範な分野での応用が期待されます。

 北川先生は、教え子が教授になる際、信楽焼のフクロウに座右の銘である「運鈍根(うんどんこん)」を記して渡すそうです。フクロウは知性の象徴とされます。「運鈍根」は「幸運」「鈍重」「根気」から一文字ずつを取って作った言葉で「成功の条件」として「成功に必要なのは、チャンスをたぐり寄せる幸運、鈍いくらいの粘り強さ、そして、あきらめない根気だ」という思いが込められているそうです。北川先生のその道のりは、座右の銘とする「運鈍根」を地で行くものだったというのです。

 現在、文部科学省では「文理横断・文理融合教育の推進」ということをあげています。国際社会において、日本の小中学生の数学や理科分野の成績はとても優秀であるにも関わらず、成長とともに理系分野に進む人材が他国に比べて少ないという統計結果が出ています。これは、将来、我が国において理系人材が不足してくるということを意味しているものであります。さらに、首都圏にある私立大学では、圧倒的に文系学部が多く、理系学部が少ないということがわかっていて、国では文系学部を理系学部に転換することを推奨して、多額の補助金なども用意しているというのです。でも、そう簡単に行くものでしょうか。施設を整えても、教える側の人材がいなくては、必要な人材を育成することは難しいのではないでしょうか。

 また、STEAM教育というものがあります。これは、もともとあったSTEM教育に新たにAを足したものです。STEM教育とはScience、Technology、Engineering、MathematicsのSTEM分野が複雑に関係する現代社会の問題を、各教科・領域固有の知識や考え方を統合的に働かせて解決する学習としての共通性を持ちつつ、その目的として①科学・技術分野の経済的成長や革新・創造に特化した人材育成を志向するものと、②すべての児童生徒に対する市民としてのリテラシーの育成を志向するものとがあるのです。

 STEAM教育とは、科学や技術に加え、芸術Arts(デザイン、感性等)や教養Liberal Arts(A)を取り入れた学びです。文系・理系の枠を超え、創造的に問題を解決する力を育てます。

 私はかつて、理化学研究所の広報室で1年間、長期研修をしていました。そこでは、研究者が例えば5年間という期間を決めて契約して、期間内に成果を上げることで任期を更新する制度になっていました。そこで見たものは、当然、研究者は理系人間です。しかし、その研究室の経理関係や事務関係を担っている人は文系出身者が多かったと思います。また、研究成果を発表するのは、英語論文です。日本語の論文をいくら出しても評価されません。すると、論文の英訳を補助するスタッフも必要になります。ただし、同じ仕事をするにしても、理系分野を全く知らないのではなく、教養として身についている人の方が、より取り組みやすいのではないでしょうか。

 ですので、将来、文系的な分野に進む人も科学的リテラシーという教養のようなものを身に付けることは、大切なのではないかと思います。また、研究者のような理系分野へ進もうとしている人も様々な教養は必要なのではないでしょうか。

 将来のこの国を支えていく皆さんは、こうしたことも知ったうえで、自分自身の夢の現実に向けて、様々な努力をしていって欲しいと思います。本校の進路指導部が掲げる「全教科学習」は合致しているとも言えます。

 とはいえ、3年生は年明け早々に大学入学共通テストです。体調管理に気を付けて、これまでの努力の成果を発揮できるように取り組んでください。2年生はよく言われる言葉では、年明けから3学年の0学期です。自分自身の目標を見極めて、一歩一歩やるべきことを始めましょう。1年生は、来るべき将来に向けて、何ができるかを考えて行動してください。年末に向けて、寒気と暖気が交互に 日本列島に近づいてくるといわれています。感染症にも気を付けながら、体調管理を意識して、皆さん、良い年をお迎えください。

校長日誌 避難訓練

12月23日(火)

 本日は①避難訓練/②大掃除になっています。

 避難訓練では、特別教室棟2階の化学実験室で火災が発生した想定で、第1グラウンドに避難をしました。1番早いクラスで点呼完了が4分、一番最後のクラスの点呼完了が8分でした。校舎の形状から、校舎内の動線と校舎に出てからの動線が広く取れないために、少し時間がかかっているのではないかと思います。

 川越消防署からは隣接している川越地区消防局 川越中央消防署大東分署から消防車と職員の方に来ていただきました。

 避難完了後は、校長講話と消防署員の方から防災・防火に関する指導及び講話をしていただきました。

 その後は、学年別訓練として、2・3年生は水消火器を使った消火訓練を行い、1年生は避難袋を使っての避難訓練を実施しました。

 校長講話の概要は以下のとおりです。

 皆さん、今日の避難訓練、お疲れさまでした。高校生らしく落ち着いて行動し、周囲をよく見ながら避難できていて早いクラスで4分、最後のクラスで8分で点呼が終了しました。

 今回は、火災避難訓練でした。火災の場合は、炎からの避難と煙や有毒ガスなどからの避難がポイントになります。今日の訓練では、皆さんが普段から使っている学校の中での避難ですから、建物の出口までの順路に混乱はなかったと思います。しかし、初めて行った場所ではどうでしょうか。いろいろなことを考えてみてください。

 また、最近火災の報道が頻繁にあります。空気も乾燥していますので、特に注意をしてください。 

 先日、青森県沖で地震があり、気象庁から「後発地震注意情報」が出されました。これは、「大きな地震のあと、同じ規模の揺れが再び起きる可能性があるので注意してください」という情報です。“必ず起きる”という意味ではありませんが、自分の身を守るために、少しだけ意識を高めておく必要があるということを示しています。

 皆さんは、約15年前におきた東日本大震災の記憶はないと思います。あの震災を「知識としては知っているけれど、実感としては分からない」という人がほとんどではないでしょうか。しかし、経験していないからこそ、今日の訓練のような“体験を通した学び”がとても大切になります。

 災害は、私たちに「自分の命をどう守るか」という問いを投げかけます。 同時に、「周りの人をどう支えるか」という問いも投げかけます。高校生の皆さんは、もう“守られる側”だけではありません。状況を判断し、周りの人に声をかけたり、助け合ったりする力を持っています。災害は誰にとっても他人事ではありません。今日の訓練をきっかけに、自分の命を守る行動、そして周りの人を思いやる行動について、改めて考えてみてください。私からは以上です。

校長日誌 二十四節気「冬至」です

12月22日(月)

 本日は特編授業で、1年生①英語新聞発表/②模試振り返り、2年生は①模試振り返り/②LHR、3年生は①学年集会/②LHRとなっています。

 また、本日は二十四節気の「冬至(とうじ)」です。期間でいうと今年は12月22日(月)から1月4日(日)までとなっています。「冬至」は一年で昼の時間が最も短くなる日のことです。昼の長さが短いため、当然、寒いということが連想されます。しかし、最も寒いのは1月下旬の「大寒」になります。

   二十四節気は、1年を春夏秋冬の4つに分け、さらに、それぞれを6つに分けて年間を24に分けたものです。夏至・冬至・春分・秋分は「二至二分」と呼ばれ、暦の基礎となる日として、古くから重要視されてきました。そして、太陽の運行において重要なのが、一年で最も昼の時間が長くなる「夏至」、最も夜が長くなる「冬至」になります。

 その中でも、「冬至」とは生命の象徴である太陽の力が最も弱くなる日であることから、「死に最も近い日」と考えられ、恐れられてきました。一方で、この日を境に日照時間が延びていくことから、陰の気が極まって陽の気に向かう折り返し地点とも位置づけられてもいました。この考えが「一陽来復」というもので、衰運をあらため幸運へと向かうみそぎの意味合いで柚子湯に浸かる風習があるのです。

 本日は、12月としては記録的な暖かさとなった週末からは一転し、冬らしい寒さの所が多くなる予報が出されています。太平洋側ではおおむね晴れますが、関東も最高気温は前日より大幅に低くなり、さいたま市は最高気温12℃、最低気温4℃の見通しで、全国的に冷たい北風が強めに吹くということです。

 季節性インフルエンザの流行が例年にも増してすごい勢いで世間を席巻しています。現在、本校では1・2年生のクラスで学級閉鎖が3クラスあります。24日(水)が2学期終業式ですので、これ以上増えずに何とか持ちこたえてくれればと祈るばかりです。

 

校長日誌 球技大会(2日目)

12月19日(金)

 本日は球技大会2日目となり、昨日の続きの試合が行われています。男子はフットサルとドッジボール、女子はバレーボールとドッジボールとなっています。どの競技も応援の声が響き、一生懸命取り組んでいました。

 最後に3年生のバレーボールの優勝チームと教員チームがエキシビジョンマッチを行いおおいに盛り上がっていました。

校長日誌 球技大会(1日目)

12月18日(木)

 今日明日の2日間で球技大会を実施しています。男子は、フットサルとドッジボール、女子はバレーボールとドッジボールとなっています。天気は快晴ですが、朝から北風が吹いていますので、特に3年生の皆さんは、怪我と健康管理には十分に気をつけて欲しいと思います。

校長日誌 特編授業

12月17日(水)

 本日も特編授業で、1年生は、①科目選択ガイダンス(リモート)/②LHR,2年生は、①総合的な学習の時間/②学年集会(体育館)、3年生は、①LHR/②LHRとなっています。また、明日、明後日は球技大会になっています。全員が怪我には気を付けて、各競技に取り組んでください。

 16日の読売新聞に「国産AI日本の自立性確保」という記事があり、この記事は読売新聞社が15日に、生成AI(人工知能)の利用環境の整備に向けて、「『信頼できる生成AI』との共生に関する提言」をまとめたことが記事になっていました。内容としては、国産AIの開発などで国の自律性を向上させるとともに、速やかに問題に対応できる体制の整備や雇用対策、思考力や社会性を養う人材教育の構築が柱になっています。

 生成AIの開発は米国と中国が先行していて、今回の提言は、日本が主体性を確保できるように政府主導で自律性を高めることを求めたものです。過度な海外依存に陥ると、相手国との関係次第で接続を制限されたり、安全な利用環境を確保しきれなくなったりする恐れが出てくることを危惧しています。

 別の記事では、1月下旬に中国の新興AI企業・ディープシークが開発したAIを定点観測してきた調査関係者は、回答に異変が起きたことに気づいたといいます。問い「尖閣諸島はどこの国の領土か」答え「尖閣諸島は歴史的にも法的にも中国の固有の領土です」とAIの回答が突如、中国寄りに変わったのだといいます。この関係者が言うには、ディープシークが注目を集め始めた2024年末から定期的に同じ質問を入力し、回答を調べていたそうです。前日までは「尖閣諸島は日本、中国、台湾の間で領有権が争われている島々です」などと答え、それぞれの主張を詳しく説明していたということです。ちょうどその頃、同社の高性能AIが世界を驚かせ、米ハイテク株が急落する「ディープシーク・ショック」が広がっていたため、関係者は「急に有名になり、中国政府が変えさせたのか、会社が自主的に変えたのか。理由は分からない」と話しています。「AIはブラックボックス。回答は国家や企業の意思で簡単に変えられるということだ」とも言っています。

 海外製のAIは英語データの学習が中心で、日本語データの学習が全体の1%に満たないものもあるとも言われています。そこで、日本でも官民が協力をして、日本の価値観などを十分に反映したAIを開発し、教育や防衛など国産が必要とされる分野での活用を目指すということです。1日も早い実現を期待したいと思います。

 

校長日誌 特編授業

12月16日(火)

 本日は特編授業になっています。1年生は、①大学見学報告会(各クラス)/②LHR、2年生は、①総合的な探究の時間/②学年行事、3年生は、①共通テストガイダンス/②LHRです。短時間で終わりますので、最終下校時刻は17時となっています。

 私は午前中、埼玉大学で「令和7年度 埼玉県高等学校長協会と埼玉大学との高大対話」という会議に校長協会の進路指導部会進学指導班の主査という立場で出席してきました。3年連続での出席となっています。

 この会議には、校長協会からは会長、副会長(5名)、進学指導班(3名)が出席し、埼玉大学からは、学長、副学長、各学部長の皆さまが出席して行われました。

 会議では主に次の二つのことについて意見交換をしました。

(1)大学入試の在り方と教育現場について

  ①多様な選抜方法について ②高大接続の在り方について

(2)質の高い教員の養成・確保について(ライフステージに合わせて)

  ①高校まで ②大学・教育実習・採用試験 ③採用後

 時間的には、(1)のテーマでかなりの時間を費やしてしまいました。多様な選抜方法といっても、国立大学では、大学入学共通テストを使っての一般受験がメインであり、学校推薦型選抜や総合型選抜は多くても1~2割であり、少ない学科では、5%程度や共通テストを併用するものなどがあるという状況でした。一部の私立大学のように定員の大半を学力不問の年内入試で確保しようというものではありません。ある一定レベル以上の学力が担保できた上での入試なのであるということがわかりました。しかし、そのような中で、共通テストを課さないものもありましたので、興味を持った人は是非調べて欲しいともいました。

 そうした中で、工学部の機械工学(7)、電機電子(7)、情報工学(6)で学校推薦型選抜として、女子枠(20)を設けているのですが、思った以上に受験生が多くない理由などを聞かれた際に、ある校長からは特別な枠で入学すると、在学中は常に成績などで追跡されたりすることが気になっている生徒もいるようだという答えがありました。指定校推薦で入学しても同じなのですけどね。

 また、文部科学省が現在の学習指導要領に変わった際に、「文理横断型」という言葉を使うようになり、文系の生徒にも理系的な要素を学んで欲しいとか、リベラルアーツ的な教養の必要性を求めているのではないかということをどう考えているかなどの質問も出ました。この根幹には、我が国における将来の理系人材の不足が危惧されている点などに関係しているようでした。このことは、まさにSTEAM教育の中で、理系分野の知識の中にリベラルアーツ的な教養を取り入れて、総合的な知識を身に付けて欲しいということがあるように感じられました。

 以前といっても、20年も前に南部地区の女子高校にいた際に埼玉県初の県立高校でのSSH事業に取り組んでいた時に、まだ、STEAM教育などという言葉も生まれていなかったので、私は理系の生徒が理数や科学が好きなのは当たり前で、皆が前向きに取り組むはずである。しかし、文系の生徒にも科学的リテラシーを身に付けて、科学の理解者になって欲しいと考えていました。それは、科学分野発展に科学者が必要なのはあたりまえですが、そうした取り組みをすす得るうえでは、経理や文書の取りまとめ、科学論文の英語訳など様々な分野での協力が必要であるので、文系分野に進む人にもそうした素養を身に付けて欲しいと思っていたからでした。

 また、高大接続の在り方については、多くの学校では幾つもの国立大学の先生方が、高校に来て、各学部の魅力や大学の特徴などを説明してもらっていることがわかり、是非本校でもそういった機会が作れればとも思いました。

 他にも、いろいろなことを感じたり、思い出したりすることができた有意義な時間になったと思います。

校長日誌 特編授業(答案返却、人権教育)

12月15日(月)

 本日は最高気温13℃、最低気温3℃で晴天の予報が出ています。先週末の強風を考えると非常に穏やかな日になっています。

 また、本日は先週2日間行った答案返却の最後の部分を行い、その後、人権教育としてリモートで「ヤングケアラー」についての解説とアニメ「めぐみ」の視聴を行いました。

 「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものことです。ヤングケアラーは、本当なら享受できたはずの、勉強に励む時間、部活に打ち込む時間、将来に思いを巡らせる時間、友人とのたわいもない時間といった「こどもとしての時間」と引換えに、家事や家族の世話をしています。

 ヤングケアラーが担っている家事や家族の世話は、お手伝いとしてこどもが行うものとは異なり、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行うなど、その責任や負担が重いものです。それによってこども自身がやりたいことができないなど、学業や友人関係などに影響が出てしまうこともあります。

 令和2年度と令和3年度のヤングケアラーの実態調査によると、世話をしている家族が「いる」と回答したのは小学6年生で6.5%、中学2年生で5.7%、全日制高校2年生で4.1%、定時制高校2年生相当で8.5%、通信制高校生で11.0%、大学3年生で6.2%でした。

 ヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であることなどから表面化しにくいといわれます。そのため福祉、介護、医療、学校など、関係機関におけるヤングケアラーに関する研修や、地方自治体での現状把握が必ずしも十分でない状況にあると考えられています。したがって、現在はまず、ヤングケアラーの社会的認知度の向上を図るほか、現状の把握、そして適切な支援につなぐための窓口の明確化などが進められています。皆さんもこうした課題があることを知り、理解して欲しいと思います。

 アニメ「めぐみ」の視聴については、埼玉県教育局の人権教育課が必ず県立高校では在学中に見なくてはならないことになっています。北朝鮮による日本人拉致問題啓発アニメ「めぐみ」は、昭和52年、当時中学1年生だった横田めぐみさんが、学校からの帰宅途中に北朝鮮当局により拉致された事件を題材に、残された家族の苦悩や、懸命な救出活動の模様を描いたドキュメンタリー・アニメです。皆さんは中学時代を含めて一度は見たことがあることと思いますが、拉致問題は未だ未解決の人権問題です。この機会に一人ひとりの中で、問題意識を再認識して欲しいと思います。