校長日誌

2026年1月の記事一覧

校長日誌 吹奏楽部ウインターコンサート

1月30日(金)

 本日17時から川越市やまぶき会館を会場に、本校吹奏楽部定期演奏会(ウインターコンサート)を開催しました。

 この定期演奏会は、当初12月25日(木)に実施する予定でしたが、その当時インフルエンザが流行したため、学級閉鎖などが相次いでしまいました。そのため、本日の実施となりました。

 吹奏楽部も3年生が引退し、2年生20名と1年生25名の総勢45名の新体制で活動を行い、本演奏会に向けて毎日練習を積み重ねてきました。今回は新体制で取組む大きなイベントです。

 本日の演奏会は3部構成になっていて、第1部では吹奏楽曲やクラッシクなど定番の演奏を行い、その後、第2部では「注文の多い料理店~音楽と語りのための~」で、毎年恒例となっている放送部による語りと演奏のコラボレーションを行いました。そして、第3部では生徒が主体となって企画演出したテーマ「トナカイのストライキ」を行いました。2頭立てのそりを引くトナカイの一方がストライキを起こしてしまいます。代わりに来たのは何と牛でした。でも、トナカイはクリスマスのプレゼントを待っている子どもたちの気持ちを知り、戻っていくというお話に合わせて、6曲のクリスマスにかかわるような曲が演奏されました。

 最後のリクエストでは、特別ゲストとして英語科の阿部先生がドラムとして参加して演奏に加わりました。ドラムソロも見せてくれ、ラストソングはSING-SING-SINGで大きく盛り上がりました。ありがとうございました。

校長日誌 水不足とインフルエンザの流行

1月29日(木)

 1月に入ってから、埼玉県では1月2日の降雪以来、降水量が記録されていません。本日まで27日間、雨が降っていないことになります。天気予報では、明日以降、新たに寒気が日本列島上空に流入してくるため、日本海では強い雪雲の帯(JPCZ)が形成され、若狭湾付近に流れ込んでくるため、高い山地のない琵琶湖上空を通り、岐阜県の大垣や関ヶ原を通って、名古屋付近での降雪も予想されています。今夜には、関東地方でも、箱根や神奈川県の一部での降雪の可能性もあるようです。

 また、1月に入ってから神奈川県や埼玉県では秩父市、また、先日まで群馬県の藤岡市で山火事が発生するなどしていました。関東全域で乾燥注意報も出され、由々しき状況になっているように思います。埼玉県の水源は主に利根川水系と荒川水系になります。利根川水系は、矢木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダム 、相俣ダム、薗原ダム 、八ッ場ダム、下久保ダム、草木ダムの8つのダムと渡良瀬貯水池によって形成されていて、現在の貯水率は45%になっています。荒川水系は、二瀬ダム、滝沢ダム、浦山ダムの3つのダムと荒川貯水池によって形成されていて、現在の貯水率は39%になっています。冬ですが、水不足が心配される状況になっています。

 日本海側に比べて、関東地方はほとんど降水量がなく、異常な状況が続いています。気温が低く、乾燥していますので、インフルエンザウイルスなどは非常に活発になり、感染しやすい状況になっているのではないでしょうか。本校では、1年生で流行が広まっていて、本日から1クラス学級閉鎖となっています。一人ひとりが、外出後の手洗いうがいや、人混みでのマスクの着用など、できる感染予防を徹底して、自己防衛していくしかないと思います。気をつけていきましょう。

 

 

校長日誌 模擬試験の活用

1月27日(火)

 本日は多少雲はありますが、朝から晴天が広がる穏やかな日となり、最高気温10℃、最低気温0℃の予報が出ています。低気圧が東北地方付近を通過したあと、次第に冬型の気圧配置に変わる見込みです。今夜は上空の寒気の流れ込みが再び強まり、今週後半にかけては上空1500m付近で―9℃以下の寒気が本州を覆う予想がでています。21日(水)から日本列島を覆っていた最長最強の寒波に比べると影響を受ける期間は短いようですが、寒気のレベルは同程度かそれ以上に強い所もある見込みです。日本海側だけでなく、太平洋側も山沿いを中心に雪雲が流れ込みそうで、29日(木)は東海地方や関東地方の平野部でも雪の降る可能性がありようです。

 また、本日は、1年生は進研模試、2年生は共テ模試を実施しています。各高校で、模擬試験をどのように活用するのかは、それぞれの考えがあると思います。本校では進路指導部が「長期記憶化」「7時間睡眠」「全教科学習」という三つの柱を掲げていますので、「長期記憶化」に向けて模擬試験の活用が大きな意味を持ってきています。3学期制の本校の定期考査は、出題範囲が1ヶ月半くらいの内容ですから、短期記憶に近いものです。ですから、短期集中で詰め込めば何とかなるかもしれません。しかし模擬試験の範囲は、半年分や1年分等の広範囲になるものも多いので、学習内容を長期記憶化してなくてはなりません。だからこそ、模擬試験について、事前に目標点数を立てたり、実施後に振り返り、内容の定着を図ることなどは意味があることであると思います。

 20年くらい前になりますが、京都市立堀川高校で11月に開催される教育研究大会に同じ高校の教員4名で参加したことがあります。その際、「堀川の奇跡」などと言われた堀川高校の進路指導の内容について、説明してもらったことがありました。

 当時、堀川高校は2学期制でしたので定期考査は4回です。1・2年生は、様々な業者の模擬試験を年間8回行っていました。つまり、定期考査のない月には、模擬試験があったようです。そして、各試験の成績分布などもデータ化して、常に経年変化を比較して、成績の違いなども注意深くチェックしていたそうです。さらに、各教科の分析結果をもとに、現在の生徒の得意分野と苦手分野なども分析をして、授業でどのようにフィードバックしていくかなどを教科ごとに明示して、取り組んでいたそうです。1・2年生ですので、英数国の3教科が中心ですが、細かく分析しながら取り組んでいたそうです。現在も、超トップレベルの進学実績を収めていますが、当時、探究科4クラス160名で、京都大学60名以上、東京大学10名以上などというとんでもない実績を残したこともあったと記憶しています。また、授業についても、様々な工夫がされていて、生徒が主体的に取り組み、発表できるようなところが、随所にちりばめられていました。とても参考になりました。その数年後に、伺った際には、貴重な進路に関する資料もいただくことができ、大切に活用させていただきました。

 本校では、そこまで多くの模擬試験は実施していませんが、定期的に実施している模擬試験や基礎学力をチェックしているスタディサポートなどを、やりっぱなしにせずに必ず、生徒・教員の両面でフィードバックしていますので、生徒の皆さんには、高い意識を持って欲しいと思います。

 

校長日誌 第3回PTA後援会理事会等を実施しました

1月26日(月)

 本日は朝から晴天が広がっていますが、午後以降雲が広がるようです。最高気温8℃、最低気温-2℃の予報が出されています。

 1月24日(土)には、第3回PTA後援会の理事会等を開催しました。11時30分から、関係者で事務打ち合わせを行い、13時から会議室で常任委員会を開催しました。その後、14時から視聴覚室で理事会を開催しました。理事会には63人の方に参加していただきました。

 理事会では、議案として、来年度のPTA行事について本部役員等から説明をしていただきました。

 (1)令和8年度PTA・後援会行事予定について

 (2)令和8年度 役員改選について

 (3)令和8年度PTA・後援会活動説明会について(入学許可候補者説明会)

 (4)その他

 次に、報告連絡事項として、以下のことについて報告がありました。

 (1)高P連関係

  ① 川越市内高校親善スポーツ大会について(10月4日(土)ボーリング大会)

  ② 西部支部役員等研修会(10月14日(火)ウェスタ川越)

  ③ PTA研究発表会 生徒指導(11月5日(水)埼玉会館)

  ④ PTA研究発表会 高校教育とPTA(11月10日(月)埼玉会館)

  ⑤ PTA研究発表会 進路指導(11月10日(月)埼玉会館)

  ⑥ PTA研究発表会 家庭教育(11月5日(水)埼玉会館)

  ⑦ その他

 (2)各委員会より

  ① 研修委員会  ② 保険委員会  ③ 生徒指導委員会  ④ 進路指導委員会

  ⑤ 広報委員会  ⑥ 卒業対策委員会  

 (3)学校より

  ① PTA・後援会交通費(理事会等)の支給について

  ② 各委員会の活動費の清算について

  ③ 卒業式について

 (4)その他

    令和8年度 新旧合同理事会 4月25日(土)予定 

 

 理事会終了後は、各委員会で今後の活動等についての打合わせを行いました。

校長日誌 第2回学校評価講話会等を開催しました

1月23日(土)

 本日は、1・2年生は平常授業、3年生は①②定期考査Ⅴ(学年末考査)、③学年集会、④LHRとなっています。また、3年生は月曜日から家庭研修となります。

 本日15時から、応接室で学校評議委員会を開催しました。主に学校自己評価システムシートについて説明をして、御意見をいただきました。

 その後、15時50分から、第2回学校評価懇話会を会議室で開催しました。学校評価懇話会には学校評議員の皆様に加えて、PTA副会長、生徒代表として、生徒会から髙橋会長、穴田副会長と遠藤副会長に加わってもらいました。さらに、オブザーバーとして各分掌主任の先生方にも参加してもらいました。

 質疑応答・意見交換の際には、生徒代表に対する質問が多く出て、生徒も一人ひとりが丁寧に自分の考えを語ってくれました。質問としては「平日2時間以上、休日4時間以上の勉強はできますか」問う質問に対しては、3人とも時間のやりくりを工夫して実施しているということでした。中には、隙間時間も有効に使って、毎日やるべきことを考えて取組んでいるという意見もありました。

 

 

校長日誌 探究活動

1月22日(木)

 本日は朝から雲が多く、寒い一日となっています。最高気温6.5℃(13:51)、-2.6℃(6:50)でしたが、最低気温ははさらに下がるようです。

 1・2年生は6時間平常授業、3年生は午前4時間の特編授業、午後希望者対象の進学補講になっています。

 1・2年生は6時間目のLHRの時間を活用して、「総合的な探究の時間」に取組んできた探究活動を行っています。

 1年生は、各HR教室で、SDGsに係る地域の課題について、グループ発表を行っていました。自分たちが住んでいる市町村の課題について取り上げて、どのような解決策があるか高校生の目線から考えたものを発表していました。他には、観光都市でもある川越市について、さらに、発展させるためにはどのような工夫ができるのかなどを発表していました。

 2年生は、11月に行った沖縄修学旅行で、民泊先を含めて調べてきた様々な結果を含めて、沖縄の歴史や沖縄の観光、沖縄の文化、様々な戦後課題などジャンルごとに集まって、発表準備をしていました。今後の発表会で、良い発表ができることを期待しています。

 

校長日誌 「これからの大学入試について」(後半)

1月21日(水)

 昨晩から日本列島上空に今季最強最長と言われる寒気が流れこみ、とても寒さが厳しい状況になっています。冬型の気圧配置が続き、上空の寒気の流れ込みが強まり、日本海で風がぶつかることで、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる発達した雪雲がライン上に形成されます。そのため、日本海に面した山陰から北陸を中心に雪の量が多くなるという予報が出ています。そのため、川越市に隣接するさいたま市では、晴れ時々曇り、最高気温7℃、最低気温-1℃の予報が出されています。

 昨日ふれた「これからの大学入試について」の後半で、総合型入試への推移について発表したことを少し説明します。18歳人口が減少する中で、国公立大学においても、優秀な人材を確保するために様々な取組を実施しようとしている大学が多くあります。その中で、東北大学は昨年度、「国際卓越研究大学」に認定されました。「国際卓越研究大学」は、世界トップレベルの研究力を持つ大学を国が認定し、大学ファンドから助成を行う制度のことです。2024年12月に東北大学が初の国際卓越研究大学として認定され、2025年12月には東京科学大学が2校目として選定されました。この認定によって、1校あたり年間数百億円の助成を最長25年間受けることができるのです。 

 そのような東北大学が、2050年までにすべての入試を総合型選抜にするとコメントしました。東北大学は2000年に他の国立大学よりも早く総合型選抜(AO入試)を始め、2024年には募集人員の31.4%を総合型選抜が占めています。このニュースに対して第三者が「偏差値で競う時代から、“語る力”“動機”で戦う時代へ」などと投稿したため、注目を集めています。

 東北大学の総合型選抜は学力重視です。研究には基礎学力が必要でそれを大学が求めないわけはありません。東北大学の入試関連サイトを見ると、AO入試とは,詳細な書類審査と丁寧な面接等を組み合わせることによって,入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲,目的意識等を総合的に判定する入試制度です。東北大学の「AO入試」は,上記の制度に基づき,第Ⅱ期及び第Ⅲ期の2種類の入試方法があり,いずれも志望する学部の専門分野に強い関心を持ち, 東北大学を第一志望とする人を求めています。 また「優れた学力」を重視し,幅広い基礎学力と豊かな人間性を兼ね備えた人を評価します。

 東北大学の令和8年度募集要項から、「AO入試Ⅱ期【大学入学共通テストを課さない】」は、出願条件として「調査書の学習成績概評がA段階(4.3以上)」があり、さらに、一次試験として筆記試験、二次試験として面接試験があります。「AO入試Ⅲ期(全学部)【大学入学共通テストを課す】」では、大学入学共通テストで指定された科目を受験したうえで、「二次試験として、面接試験、(筆記試験:一部学部のみ)」があります。

 今後は推薦入試でも面接や小論文と組み合わせれば学科試験を課してもよくなるので、しっかりと学科試験を出す大学が増えてくるでしょう。「偏差値で競う時代から、“語る力”“動機”で戦う時代へ」ならば、文部科学省もいまさら、学科試験を出すことを許可しないと思います。文科省は「多面的に学力を測る入試」を推奨し、その多面的なもののひとつとして小論文や調査書(評定平均値)、そして、学科試験があるのではなでしょうか。

 これからの大学入試は、益々受験生が減少していきます。どの大学へ入学して何を学ぶのか、何を求めるのかで、目指す大学も変わってくると思います。また、その準備も大きく変わってくると思います。そうした時代だからこそ、確かな学力は必要だと思います。大学へ入学しても単位が取れずに進級、卒業ができないのでは話になりません。そんなことはないと思いますが、勉強をしなくても進級、卒業できるような大学はないでしょうし、それで大学を卒業しても、社会に出てから何もできないのではないでしょうか。今後は、総合型選抜も大きく二極化することが予想されます。そういう状況の中で、どのような準備をしていくのかも、一人ひとりが考える必要があるということです。

 また、大学を卒業して、大学院に進み、さらに高度な学問や研究にチャレンジする人材も我が国を支えるためにも必要です。学問に王道はないとも言います。一人ひとりが、自らの将来を考える必要があります。同世代の人間は世界中には数多くいるのです。現在のグローバル社会においては、国内で人材不足が生じれば、海外に優秀な人材を求めることになるのです。皆さんは、自分の将来を考えて、自らを高めるためにやるべきことを見つけて欲しいと思います。

 

校長日誌 二十四節気「大寒」です

1月20日(火)

 本日から日本列島上空に今季最強最長と言われる寒気が入ってきています。そのため、今朝は雲が広がり、最高気温9℃、最低気温0℃の予報が出ています。自分が家を出た6時頃は車の車外温度計では7℃を示していましたので、今晩冷え込んでくると思います。

 また、本日は二十四節気の「大寒(だいかん)」です。期間でいうと、今年は1月20日(火)から2月3日(火)までとなっています。「大寒」とは、一年でいちばん寒さが厳しくなるころです。冬の最後の二十四節気です。二十四節気は「立春」で始まり、最後の24番目が「大寒」になります。今年は、暦どおりの気候になっている感じがします。このあと1週間くらいはかなり寒くなる予報が出ていますので、特に3年生は体調管理にも気を付けていきましょう。

  先週金曜日に行われた埼玉県高等学校長協会研究協議会 全体発表会で、私が担当した進路指導部会 進学指導班「高大接続改革におけるこれからの大学入試の在り方~学習指導要領改訂後の大学入試の変化を踏まえて~」の中で、「大学入学共通テストについて」と「これからの大学入試について」についての調査検討であったので、今回は後半部分を簡潔に説明をした後、年末に実施した「校長協会と埼玉大学との高大対話」の中で使われた文部科学省の「大学進学者数等の将来推計について」というグラフに触れました。そのグラフを見ると、18歳人口のピークは1992年の205万人です。この年の大学進学者は54万人で、大学進学率は約26.3%でした。大学進学者のピークは2017年で、18歳人口120万人に対して大学進学者が63万人で、大学進学率は52.6%でした。その後は、18歳人口の減少は進みますが、大学進学者数は少し減る程度で、2040年の予想では18歳人口が88万人に対して、大学進学者が51万人程度、大学進学率は57.4%まで上昇するであろうという予測が出ているのです。ちなみに2024年の新生児は68万人でしたから、その子たちが18歳になる2042年の18歳人口は68万人になるということですね。

 実際、大学設置条件が緩和され、かつて、短期大学や専門学校であったものが大学へ変わりました。そうした影響もあってか、近年の私立大学では約6割が定員割れを起こしている現状があります。さらに、経営が破綻仕掛け、自治体に身売りをして新しい公立大学が増えているという状況も見られるのです。すると、経営を維持するために少しでも多くの受験生を集めて、1人でも多くの人に入学してもらわないと経営が立ち行かなくなってしまうのです。こうした背景の中で、定員の決まっている一般受験の割合を多くすると競争率に合わせて、学力の伴わない大学生が大量に発生することになるのです。そのため、年内入試という言葉を巧みに使い、総合型選抜や学校推薦型選抜の割合を多くしてきているのです。日本大学や東海大学、帝京大学のようなマンモス大学では一般受験は3割程度だというのです。

 総合型選抜というのは旧AO入試のことで、先進国のアメリカなどではSATなどという民間会社の学力試験を受けて得られたスコアによって受験できる大学が決まってきます。その上で、大学独自の試験や面接試験を行って決まってくるものでした。しかし、日本にはSATのような試験はありませんので、大学が独自に取り組むしかなかったのです。そのため、難しい試験を課せば受験者が増えず、手間もかかりますので、面接やプレゼンテーションのようなことで選抜していました。学校推薦型選抜も評定平均で何点以上という基準は設けますが、学校間の格差が大きすぎて、とても外形基準的な学力とは言えませんでした。

 昨年度の大学入試で話題になった東洋大学の学校推薦型入試における基礎学力検査の実施については、基礎学力テストと称して2科目の学力検査を取り入れました。9月に開催された全国高等学校長協会・大学入試研究協議会において、文部科学省の大学入試室長の講演の中で、定員500名程度のところ、約2万人が受験をして、約4千数百名が合格し、受験料で約2億円、入学手続等で約8億円の計約10億円の収入があったらしいということでした。ただ、その会議の中での全国の各都道府県の校長先生たちとのグループワークの中で、関西圏の先生方からは、関西圏では昔からAO入試や推薦入試の中で数科目の学力検査をしていて、試験があれば生徒も勉強するので、無いよりはいいかなと感じていた。関東圏では何で今更そんなことを言っているのかという感じだと言われ、全国的な様子がよくわかりました。

 以前、教育局にいた頃、文科省のある会議を傍聴した際に、ある私立大学の学長が、AO入試の面接の際には、本当にやる気が合って将来有望だろうと思っていたが、入学してみるとそんな気配は微塵もなく困っている。やはり、基礎学力等の外形基準になるような試験を実施した上で、選抜したいものだという意見を聞いたことがありました。大学に入学しても単位が取れないのでは卒業もままなりません。そうしたことを招かないように、全国的にも広がっていくのではないかと思うのです。

 昨年度のことを受けて、文部科学省から新たな通知等が出されて、学校推薦型選抜ではなくなるのかと思っていたところ、今年度は、東洋大学等では総合型選抜の中で、極端に学力検査に比重をおいた選抜がなされるようになってしまいました。基準も変わり、面接や小論文など丁寧な対応をする中で、学力を問うような試験も可能になったということがありましたので、今後も各大学の動向に注意が必要であると感じています。

校長日誌 大学入学共通テストを終えて

1月19日(月)

 本日は朝から雲が広がり昨日までとは少し違っています。最高気温12℃、最低気温3℃の予報が出ていますが、明日以降は日本列島上空に今季最強最長の寒波が入ってくるようで1週間以上最高気温が一桁台の予報が出ています。

 17日(土)と18日(日)の2日間に渡って、大学入学共通テストが実施されました。大きな公共交通機関の遅れなどもなく、無事に終わったことと思います。その関係で、3年生の1時間目は共通テストのデータリサーチの時間となっています。本日の1・2年生は平常授業、3年生は①共テリサーチ②③④特編授業となり、午後は希望者対象の進学補習となっています。

 大学入学共通テストは、その前は、大学入試センター試験、さらにその前は、共通一次試験でした。私が高校生であった頃は、共通一次試験で、受験生全員が5教科7科目を受験していました。また、社会と理科は2時間連続でその中で自由に2科目を選択して、終了後に解答用紙を提出する形式でした。そのため、時間の使い方は受験生の自由になっていました。私は理系でしたので、理科は「物理」と「化学」を選択していました。どちらかというと化学の方が得意でしたので、最初の30分間で化学を終わらせて、残り90分間で物理を解いていた記憶があります。物理は満点でしたが、化学はケアレスミスがあって、数問間違うという何とも言えない結果が残ったことを未だに覚えています。現在の大学入学共通テストでは、決まった時間で行われ、地歴公民と理科においては、確か最初の60分で解答用紙を回収される第一選択科目と第二選択科目が区別されるものになっていたと思います。問題用紙は共通なので、先に短時間で終わらせてしまえば、もう一教科に時間をかけられますので、その後の二次試験に使う教科については、60分以内で解答している第一選択科目の得点を利用するというように決まっていたかと思います。

 データリサーチでは、各自が自己採点で提出した結果について、各予備校等が過去のデータなども参考にしながら、志望校ごとにAからEまでの判定が出されました。例えば、A判定なら合格可能性80%以上とか、B判定なら合格可能性60%以上などというものであったと思います。私が最後に担任をしたのは20年以上前になりますが、ネット上で各予備校のデータシステムがつかえたので、それを利用して独自に進路指導をしていました。例えば、E判定やD判定であっても、B判定までとの点数差を出して、1次試験と2次試験の配点比率を基に、仮にB判定で2次試験で60%で合格としたとき、現在の点数差で何%くらい2次試験ができれば合格の可能性があるかなどを求めて、生徒に示していました。その結果、志望校にチャレンジをして見事合格できた生徒もいましたが、力及ばなかった生徒もいたことを覚えています。既に終わった試験ですから、その結果をどのように前向きにとらえて、この後の試験に取り組めばいいのか考えて欲しいと思います。

 

校長日誌 大学入学共通テスト前日

1月16日(金)

 本日は、朝から晴天、最高気温18.1℃、最低気温ー2.1℃と3月中旬の気候でした。1・2年生は平常授業、3年生は午前4時間の特変授業になっています。

 また、明日から2日間大学入学共通テストが実施されます。川南生も多くの3年生が受験します。大学入試センター試験の当初は、学校ごとに受験会場が決められていたため、現役生は同じ会場内で受験していました。しかし、1つ前の学習指導要領のころから、地歴公民や理科に2単位科目が設定されるようになり、1科目当たりの時間や配点が半分になるなどしたため、受験科目を事前登録して、選択科目に応じて現役生も違った受験会場が指定されるようになりました。

 本日は、朝からJR山手線やJR京浜東北線の一部が停電の影響で運転見合わせになるなどの混乱がありましたが、明日以降は平常であることを祈るばかりです。

 私は午後から埼玉県高等学校長協会研究協議会 全体発表会があり、その中で発表される3点の研究発表をするため、埼玉県庁に移動して発表を行ってきました。研究発表では、生徒指導部会から「高等学校におけるカスタマーハラスメントへの対応~高校現場の特性と校長のリーダーシップ~」、進路指導部会 就職指導班から「複数応募制度における進路指導の課題と進路実現の指導の在り方~先進県の事例研究と本県の実態について~」があり、最後に私が担当した進路指導部会 進学指導班「高大接続改革におけるこれからの大学入試の在り方~学習指導要領改訂後の大学入試の変化を踏まえて~」の概要を約20分間で発表してきました。

 今回の発表では、全国高等学校長協会が47都道府県から10校ずつ470件のデータとアンケートに協力していただいた本県の県立高校98校のデータの比較を行いました。時間の関係で、「大学入学共通テストについて」と「これからの大学入試について」のうち、後者に絞って発表させていただき、10月に実施した進学指導部会 進学指導班の研究発表会で発表した内容に最近話題になっている東洋大学や東北大学の入試に関することを加えさせてもらいました。

 最近の私立大学入試などでも実用英語検定のスコアなどが使われて、英語の試験が免除されているものなどについても、様々な検定試験があるため、検定間の難易度の違いなどから、公平性公正性などが心配されているケースなどもあります。また、国公立大学の一部理系大学で昨年度くらいから始まった女子枠などの利用などについても、いろいろな考えがあることも見えてきました。今後、時間が許す範囲で他のことにも触れられればと考えています。

 校長は受験生の皆さんに対して何もしてあげられません。ただ、応援することはできます。その気持ちは、川越南高校に赴任した3年前から初詣に行って、お札を授かってきたものを学年に渡すくらいしかできませんでしたが、生徒一人ひとりに届くことを信じています。明日からの大学入学共通テストを受験する3年生の皆さんは、時間に余裕をもって会場に向かってください。検討を祈っています。